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ボストン・レッドソックスの吉田正尚は24日(日本時間25日)、敵地でボルチモア・オリオールズ戦に「4番左翼」で先発出場。
1イニングに満塁弾を含む2本塁打を放った前日の好調を維持し、この日も3打席連続安打の猛打賞、さらに9回の打席では四球を選び、この試合出塁率を10割とした。
◆【実際の映像】吉田正尚、前日からの5打席連続安打は左翼線への痛打
■MVP、首位打者候補にも挙がった吉田
前日、3-4で迎えた8回、レッドソックスは3番ジャスティン・ターナーの本塁打で同点に追い付くと、直後に迎えた吉田の第4打席。カウント1-2からの4球目カーブを捉えると、打球速度108.9マイル(約175キロ)、角度21キロの弾丸ライナーで右翼席に飛び込んだ。
さらにレッドソックスの猛攻は続き3点を追加。打者一巡し、2死満塁の場面で吉田に5打席目が回った。右腕ハビー・ゲラに0-2と追い込まれながらも内角スライダーを振り抜き、今度は右翼2階席に運んだ。
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本塁打を放ち祝福を受けた吉田正尚(C)ロイター/USA TODAY Sports
米メディアによると、レッドソックスの選手として1イニング2本塁打を記録したのは、2008年8月のテキサス・レンジャーズ戦でデービッド・オルティスが記録して以来、4人目。15年ぶりの快挙を達成し、殿堂入りオルティスらの系譜に名を連ねた吉田は「レジェンドたちと肩を並べることができて本当に光栄」と感慨深げだった。吉田はこの日も止まらない。3打席で3打数3安打とし前日から続く連続打席安打を5に伸ばすと、9回の打席では四球を選び、この日の出塁率は10割と吉田らしさを見せた。これで打率.265、OPS.789と本来の姿を取り戻しつつある。
試合は吉田の出塁を得点に結びつけることができず4-5でレッドソックスが星を落とした。
開幕前はMVPまたは首位打者候補にさえ上げられたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の打点王、そのため調整不足からか不振を極めたが、5月に向け吉田の逆襲がはじまるか。
◆【プレーバック】吉田正尚、球団15年ぶりとなる1イニング2本塁打は2階席への特大満塁弾
◆大谷翔平を超える二刀流現る 同一試合でサイクル安打とノーヒットノーラン達成
文●SPREAD編集部
レッドソックス 吉田正尚
第3打席:ヒット3打数3安打 5打席連続ヒット
2023年4月25日 vsオリオールズ#吉田正尚 #レッドソックス
Masataka Yoshida Boston Red Sox pic.twitter.com/2Ji5dnxPqu— 【MLB】放送 (@MLB_comment) April 25, 2023