【MLB】ダルビッシュ有 、5回1失点の好投も同僚マニー・マチャド退場劇に飲み込まれる | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【MLB】ダルビッシュ有 、5回1失点の好投も同僚マニー・マチャド退場劇に飲み込まれる

スポーツ 短信
【MLB】ダルビッシュ有 、5回1失点の好投も同僚マニー・マチャド退場劇に飲み込まれる
  • 【MLB】ダルビッシュ有 、5回1失点の好投も同僚マニー・マチャド退場劇に飲み込まれる

サンディエゴ・パドレスダルビッシュ有が4日(日本時間5日)、本拠地ペトコ・パークでのアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦に今季初登板初先発。5回3安打1失点でまとめ、勝利投手の権利を得て降板したが、リリーフ陣がリードを守れず6-8で逆転負け。白星は手にできなかった。米複数メディアが試合の様子を伝えている。

■「不安要素があったけど、そこそこ投げられた」

ダルビッシュは初回、先頭ジョシュ・ロハスにいきなり二塁打を浴びたが、後続を抑えて無失点で切り抜けた。ただ、2回には3者連続四球、4回にも2四死球を与えるなど不安定な投球が続き、3-0の5回無死一、三塁から左犠飛で1点を失った。それでも変化球を主体に踏ん張り、最少失点でしのいだ。

その裏、打線が2点を追加。5-1とリードを広げたところで、お役御免。5回3安打1失点でまとめ、勝利投手の権利を持って降板した。しかし、後を託した救援陣が大崩れ。6回に3失点、8回に4失点を喫し、逆転負け。ダルビッシュの今季初白星が消えた。

試合は作ったものの、投じた91球のうちストライクは51球で6四死球を与えるなど、いつになくコントロールが乱れた。それでもボブ・メルビン監督は「四死球は多かったが、長い間、投球数が少なかったことを考えれば素晴らしかった」と擁護。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)参戦により、例年にない調整を強いられながら仕上げてきた姿を称賛した。

◆【実際の映像】物議を醸し出したパドレス、マニー・マチャドの退場劇

■新ルール違反でマチャド退場

ダルビッシュも「いろんな不安要素があったけど、試合前にはあまり考えないようにしていた。その割にはそこそこ投げられたと思う」と話し、納得の様子だった。

この試合、ダルビッシュの投球や新加入ザンダー・ボガーツの1発など見所は多かったが、大きな話題を集めたのはマニー・マチャドの退場劇だった。初回2死走者なしの第1打席。カウント2-3の場面で、8秒以内に打撃体勢に入らなかったとして、「ピッチクロック」違反により1ストライクが宣告され、三振になった。映像を見る限り、マチャドはタイムをかけたように見えたが、主審ロン・クルパは「8秒を過ぎてからのタイム」と判断し、認めなかった。マチャドは主審に抗議、詰め寄った結果、ピッチクロック違反では初の退場者となった。

マチャドは「(初回の退場で)いきなりチームに迷惑をかけたが、何も悪いことをしたとは思っていない」と主張し、メルビン監督は異議を唱えなかった。これには米各メディアも「マチャドがタイムを取ったにも関わらず、認められず退場」と擁護。大谷大好き、FOX Sportsのアナリスト、ベン・バーランダー氏も「明らかにタイムを要求しているのに認められなかった。信頼できる主審を!」と退場を非難した。

「ピッチクロック」は今季から導入された新ルールで、投手は捕手から球を受けてからカウントが始まり、走者なしの場合は15秒、走者ありの場合は20秒以内に投球動作を始めないと1ボールが宣告される。一方、打者は残り8秒までに打撃態勢を整えなければ1ストライクが宣告される。

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文●SPREAD編集部

《SPREAD》
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