中田英寿のJ-WAVE旅番組、放送200回記念公開収録 「目に見えない風景をどのように言葉で伝えるか」と心境を吐露 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

中田英寿のJ-WAVE旅番組、放送200回記念公開収録 「目に見えない風景をどのように言葉で伝えるか」と心境を吐露

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中田英寿のJ-WAVE旅番組、放送200回記念公開収録 「目に見えない風景をどのように言葉で伝えるか」と心境を吐露
  • 中田英寿のJ-WAVE旅番組、放送200回記念公開収録 「目に見えない風景をどのように言葉で伝えるか」と心境を吐露

元サッカー日本代表・中田英寿が日本全国を巡る旅で出会った “にほんもの” を紹介する番組『TDK VOICES FROM NIHONMONO』(毎週日曜12時、J-WAVE)は、200回を記念した公開収録の模様を26日にオンエア。本収録は17日、J-WAVEリスナー20名を招待、東京・神楽坂にある株式会社AKOMEYA TOKYOの旗艦店「AKOMEYA TOKYO in la kagū」にて実施された。

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■「14年以上続く旅を知ってもらいたい」

公開収録では、中国料理の名店「Wakiya一笑美茶樓」脇屋友詞オーナーシェフと株式会社AKOMEYA TOKYOの山本浩丈代表取締役社長をゲストに迎え、“にほんもの”にまつわる活動や想いなどをトークを展開した。

 現役時代の中田英寿 (c)Getty Images

中田とともに番組のレギュラー・ホストを務める、アーセナルの大ファンという笹木かおりが「2019年の4月にスタートし、収録がオンエアされる2月26日で200回を迎えますが、いかがですか」と切り出すと、中田は「僕の旅自体が14年以上続く中、ラジオを始めたきっかけは、より多くの人に知ってもらいたいという思いから、J-WAVEさんと一緒にやることになったんです。とはいえ、普段ならスタジオで話をしなくてはならないラジオ番組で、毎回外で収録してという無茶な話で、何度もスタジオを多くしてくださいと言われている。ただ、僕の目的である生産者たちをより多く出していきたいということができなくなるので、今のような形になっています。その中でも中々、目に見えない風景をどのように言葉で伝えるかというのは、僕も現場ですごく苦労をしている。『それ』とか『あれ』とか『これ』とか言っていても誰も見えないので、そこのサイズや風景、色見、味わいなどを どれだけ言葉にして伝えるかを工夫している。どのように思っているのかをリスナーにも聞いてみたい」とラジオ番組ならではの工夫を明かした。

笹木が「200回やってきた手ごたえは感じていますか」と水を向けると、中田は「昔だったら、話を聞こうと思ったら工場の音がうるさくてまったく聞こえないなどの問題もあった。音でしか聞こえないラジオの特性上どうやってクリアにするのかを毎回考えている。一方で、自分が一番学んでいってしまうので、どんどん専門性のある話に行ってしまう。それがより多くの人に伝わる表現ができているのか、やるほど勉強にはなる分、伝えるのは悩ましい。そこも含めて、手ごたえがあるかは、まだできていないと毎回感じる。こればかりは、自分も勉強しなきゃいけないし、リスナーの人の声を聞いて、どう表現すればいいかを知りたい」と、まだまだ勉強だとした。

提供:J-WAVE

■「最初はよく意味も分からないときもあった」

中田と言えば「職業=旅人」とプロフィールに掲載するほど、旅にのめり込んでいる。「僕も最初、自分で旅をしていたのは、ただ個人の興味で、勉強したいという気持ちから。記録として写真を撮ったりはしていたが、最初はよく意味も分からないときもあった。ただ数を重ねると非常に面白くて、自分の生活が変わってきた。毎日の何となくの行動のひとつが、生産者やその背景、なぜ出来上がったかなどを分かってくると、普段の幸福感が非常に上がった。それを感じたときに個人じゃなくて、もっと多くの人に知ってもらいたい、ということで WEBやラジオなどの伝えることを始めた。自分が気に入ったものや良いものをより多くの人にシェアすることで、結果としてその産業がよくなったり、そこに住む人たちが幸せになったりすることで自然もよりよくなる。やっぱり、伝えることにはすごく意味があるように感じている」と番組を持つ意義を訴えた。

収録の最後に、中田は「こうやって体験できる場所を徐々に回数を増やしていきたい。実際に生産者がいる場なども増やしていきたい。単純に情報を伝えて、販売するだけでなく、広い形で同じ想いを持つ仲間として大きなグループになっていくと良いと思う。そういったNIHONMONOでありたい」と今後の抱負を述べ、締めくくった。

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文●SPREAD編集部

《SPREAD》
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