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2019年のNBAドラフトで日本人としては初めて1巡目指名でワシントン・ウィザーズに入団した八村塁も今年で4シーズン目となった。しかし昨季は開幕から長期離脱、今シーズンも右足首のケガによる離脱があり、その地位は決して安泰という状況ではなくなっている。
◆【実際の映像】フェニックス戦で躍動、30得点をあげた八村塁のプレー
■八村は延長契約を締結せず
そんな八村が28日(日本時間29日)、キャピタルワン・アリーナでの対フェニックス・サンズ戦で久々に躍動した。昨季から「シックス・マン」としての役割が多くなった八村はこの日もスターティングが外れたが、第1クオーター残り3分42秒からコートに入ると、3ポイントシュートを成功させ波に乗る。前半だけで13得点の2リバウンド。
後半に入っても3ポイント・プレーを確実に決め、また自身の外したフリースローに飛び込み、リバウンドからタップインとアグレッシブにプレー。攻め続ける姿勢がそのまま数字に結びつき、終わってみればチームトップの30得点に5リバウンド1アシスト1ブロック。127-102の快勝に貢献した。
日本では「八村が2桁得点!」とニュースになるが、1巡目指名選手がたかが2桁ではチームとしては期待外れとしてもよい。その証として、チームは八村と延長契約を締結しておらず、このままではシーズン終了後にフリーエージェントとなる。
■ザイオンは300億円以上の契約済
2019年ドラフト組の有望株はチームと延長契約を締結済。1巡目1位でニューオーリンズ・ペリカンズ入りしたザイオン・ウィリアムソンはこの夏、5年で1億9300万ドルおよそ258億円の大型契約を締結。出来高によっては総計309億円にも上るとされる。
他1巡目2位のジャ・モラント(メンフィス・グリズリーズ)、3位のRJ・バレット(ニューヨーク・ニックス)、4位ディアンドレ・ハンター(アトランタ・ホークス)、5位ダリアス・ガーランド(クリーブランド・キャバリアーズ)など八村より上位指名選手はもちろん、下位となる13位のタイラー・ヒーロー(マイアミ・ヒート)や30位のケビン・ポーターJr.(ヒューストン・ロケッツ)も契約延長済だ。
もちろん、FAとなり市場価値を計る策も悪くはない。しかし日本贔屓とされるウィザーズのオーナーのもと、フランチャイズ・プレーヤーとして定着するのは、選手として理想的なキャリアだろう。
新たな契約を勝ち取るためには、この日の30得点のような活躍を続ける必要がある。ここは正念場。ブルックリン・ネッツの渡邊雄太のように貪欲なプレーを続け、さらなる新しい景色を見せてほしいと思うのは、日本のファンならではの心境だろう。
◆【実際の映像】渡邊雄太、八村塁と3度目の日本人対決で14得点、8リバウンドの大活躍 42点差快勝に貢献
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文●SPREAD編集部