【MLB】エンゼルス、大谷翔平以外の先発右腕獲得に暗雲 来季ローテは左腕だらけか | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【MLB】エンゼルス、大谷翔平以外の先発右腕獲得に暗雲 来季ローテは左腕だらけか

スポーツ 短信
【MLB】エンゼルス、大谷翔平以外の先発右腕獲得に暗雲 来季ローテは左腕だらけか
  • 【MLB】エンゼルス、大谷翔平以外の先発右腕獲得に暗雲 来季ローテは左腕だらけか

テキサス・レンジャーズは27日(日本時間28日)、ボストン・レッドソックスからフリーエージェント(FA)となっていた先発右腕ネイサン・イオバルディを2年総額3400万ドル(約45億円)で獲得した。また、そのイオバルディが離れたレッドソックスは、タンパベイ・レイズからFAとなっていたサイ・ヤング賞右腕コリー・クルバーと年俸1000万ドル(約13億円)の1年契約で合意したと28日(日本時間29日)、米複数メディアが伝えた。イオバルディ、クルバーの両投手については、大谷翔平が所属するロサンゼルス・エンゼルスも獲得に乗り出していたが、連日の補強失敗となった。

◆鬼が笑う 大谷翔平は2024年、どのチームでプレーしているのか…候補はこの3チーム

■レンジャーズは投手陣強化に成功

レンジャーズは、今オフのテーマとして投手陣強化を掲げており、FA市場№1ジェイコブ・デグロムをはじめ、アンドリュー・ヒーニーブジェイク・オドリッジら好投手を次々獲得し、補強を進めてきた。

新たに加わった32歳のイオバルディは、ケガに苦しみながらも今季20試合に先発して6勝3敗、防御率3.87をマーク。2021年には32試合に先発し11勝9敗、防御率3.75、195奪三振を記録、オールスター戦にも選出された。目立つのは高い制球力で、与四球率は3年連続1個台となっており、故障さえなければ十分に計算できるという評価だった。

そのイオバルディが離れたレッドソックスは2014、17年のサイ・ヤング賞右腕クルバーを獲得。36歳の同投手は18年に自己最多の20勝をあげて以降、故障に悩まされてきたが、今季レイズで31試合に登板し、4年ぶりに2ケタ勝利(10勝)をあげて復活を印象付けた。

■次の照準はザック・グリンキーか

イオバルディ、クルバーの獲得に動いていたエンゼルスにとっては痛い“連敗”となった。ここまで順調に補強を進めてきたが、MLB公式サイトは「もうひとりリリーバーを加える可能性が高く、6人目のスターターも獲得する可能性がある」と伝え、その先発候補として両投手の名前を挙げていた。

来季予想されるエンゼルスの先発ローテは、大谷を除きパトリック・サンドバル、ホセ・スアレス、リード・デトマーズ、そして新戦力のタイラー・アンダーソンと全員左腕。バランスを考えれば右腕を加えたいと思うのは当然で、そこでイオバルディ、クルバーに照準を合わせていた。しかもイオバルディは同じア・リーグ西地区のレンジャーズに持っていかれ、ライバル球団の戦力アップを許してしまった格好だ。

エンゼルスのペリー・ミナシアンGMは先日、「スプリングトレーニングまで補強を模索する」と語っていたが、この先どう軌道修正を行うのか。未契約の先発右腕としてはザック・グリンキー(カンザスシティ・ロイヤルズからFA)らが残っているが、果たして……。

2014年以来のポストシーズン進出こそが、来オフFAとなる大谷をチームに引き留めるための最善策とされているだけに、抜かりない編成が期待さている。

◆「大谷翔平の妻、カマラニ・ドゥンって誰…」 ハワイでは市議会から栄誉賞授与

◆「大谷翔平とトラウトを支える名脇役が加わった」補強着々のエンゼルスはプレーオフ圏内と公式サイトが予想

◆大谷翔平、米メディアの「不滅の記録」TOP5に選出される 他4項目には歴代レジェンドがずらり

文●SPREAD編集部

《SPREAD》
page top