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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は23日(日本時間24日)、敵地でのタンパベイ・レイズ戦に「3番DH」で先発出場。第1打席に左前打を放つなど3打数1安打で、打率は.265となった。チームは1ー11で敗れ、4連敗。試合前には球団売却が明らかになり、選手の意気も上がらなかったのか、思わぬ大敗で借金は今季最多の19に膨れ上がった。
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■トラウトの25号通算1500本安打も空砲
初回2死で迎えた大谷の第1打席。相手先発右腕のコリー・クルバーの内角スライダーに詰まりながらも左前に運び、20日(同21日)のデトロイト・タイガース戦以来となる3試合ぶりの安打を放った。4回の第2打席は三飛、6回の第3打席は左飛に倒れた大谷は、大差で負けていたこともあり、8回にDHを解除されて途中交代。この日は3打数1安打で終えた。
試合前に飛び込んできた球団売却のニュースが選手たちの動揺を誘ったのか、チームは投打に精彩を欠き、1ー11で大敗。天井のキャットウォークにぶち当てる特大アーチを放ち、通算1500本安打に到達したマイク・トラウトの偉業に華を添えることもできなかった。フィル・ネビン監督代行は試合後、「トラウトが復帰したにもかかわらず、ここ最近1勝4敗と低迷しているが、ほとんどの試合で下位打線に苦しんでいる。ラインアップ全体が安定していなければならないのに、それができていない」と嘆いた。
■代理人もスタジアムに姿見せる
球団売却に関して、大谷はノーコメントだったようだが、米地元紙『オレンジ・カウンティー・レジスター』は記事の中で、「今回の売却はオオタニの処遇に疑問を投げかける。オオタニも長期契約を結ぶ前に球団の方向性を知りたいと考えるのは確かだろうが、新オーナーが決まるまでは見極めるのは難しい」と記し、新たな経営陣よる条件提示がいつになるのか見通せない状況に懸念を示した。大谷としては、エンゼルスと新規の大型契約を結び残留するのか、それとも今オフや来夏でのトレードを求めるのか、あるいはサインせずに2023年シーズン終了後にFAとなるのを待つのか……。本来、それらはすべて新オーナーの方針次第ということになるが、売却が遅れた場合、現在のアルト・モレノオーナーと話し合うことになるのか、すべては不透明となってしまった。そのため、米メディア「ESPN」も『オレンジ―』と同様に「球団売却でオオタニの将来は見通せない」と伝えた。
この日、スタジアムには大谷の代理人ネズ・バレロ氏も姿を見せ、大谷と話す姿が捉えられていた。過熱した今夏のトレード情報に続き、今オフも去就が注目を集めそうだ。
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文●SPREAD編集部