【格闘技】「RIZIN.28」見所・勝敗予想、バンタム級トーナメント1回戦「優勝候補・朝倉海の“進化”」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【格闘技】「RIZIN.28」見所・勝敗予想、バンタム級トーナメント1回戦「優勝候補・朝倉海の“進化”」

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【格闘技】「RIZIN.28」見所・勝敗予想、バンタム級トーナメント1回戦「優勝候補・朝倉海の“進化”」
  • 【格闘技】「RIZIN.28」見所・勝敗予想、バンタム級トーナメント1回戦「優勝候補・朝倉海の“進化”」

総合格闘技の大会としては18年ぶりに東京ドーム開催となる「RIZIN.28」。


前半のスペシャルワンマッチからRIZINフェザー級王者・斎藤裕が登場し、中盤は朝倉海を筆頭とする「RIZINバンタム級トーナメント」、そして「那須川天心 vs. 3人」スペシャルマッチ、メインマッチに朝倉未来vs.クレベル・コイケと、豪華カード全10試合が組まれた。


ここでは前半スペシャルワンマッチ、RIZINバンタム級トーナメント、RIZINライト級タイトルマッチ、メインマッチの見所と勝敗予想をお届けする。


◆【勝敗予想】兄・未来のメインマッチも徹底分析「朝倉未来、ホントに強いの?」の答えが出る一戦


■トーナメント参戦に当初は「なんで?」


「正直な感想としては『なんで?』っていう感じ」


「RIZINバンタム級トーナメント」が発表され、朝倉海が漏らした本音がこれだった。


2017年12月の大会でRIZINに参戦し、そこから破竹の6連勝。2019年8月「RIZIN.18」ではRIZINとBellatorのバンタム級王者となっていた堀口恭司を相手に、1ラウンド1分8秒でKO勝ち。RIZIN史上最大の“ジャイアント・キリング”と言われた一戦で、朝倉の名は全国区となった。


続く10月「RIZIN.19」の佐々木憂流迦戦でも開始わずか54秒のTKO勝ち。右フックとアッパーの一発ずつで、相手の顎2箇所を骨折させてしまった。年末には後にUFCデビューを果たしたマネル・ケイプとのRIZINバンタム級タイトルマッチに敗れたが、翌20年8月「RIZIN.23」で扇久保博正と再びタイトルマッチに挑み、1ラウンド4分31秒TKO勝ち。


(C)RIZIN FF


20年12月「RIZIN.26」大晦日大会で二度目の堀口恭司に敗れはしたものの、“バンタム級四天王”を片っ端から打ち破ってきた朝倉にしてみれば、「バンタム級トーナメント」参戦の要請は「なんで?」ということだろう。


■「まだ決着は済んでいない」


世界へ挑戦したい」と常々語っている朝倉に対し、RIZINサイドの返答として「まだ決着は済んでいない」という意味か。


当然ながら優勝候補に挙げられている朝倉だが、このトーナメントを制し、その先に3度目の堀口恭司とのタイトルマッチか、あるいは海外へ羽ばたくのか、いずれにせよ、ここは「通過点」でなくてはならない。


1回戦の対戦相手は渡部修斗。名前が示すとおり、父・優一は修斗初代ウェルター級チャンピオンで、2012年にパンクラスでプロデビューを果たす。以降、総合格闘技団体「ZST」でキャリアを積み、2018年にFighting NEXUS初代バンタム級王座決定トーナメントの優勝を果たし、19年のFighting Nexusバンタム級王座へ上り詰めた。


RIZIN初参戦は20年8月「RIZIN.22」。ここで今大会の第6試合「バンタム級トーナメント」で石渡伸太郎と対戦する井上直樹に敗れ、ほろ苦いRIZINデビューとなった。


しかし、同年12月「NEXUS21×PFC24」で寺田隆に1ラウンド1分37秒でリアネイキッドチョークによる一本勝ち。続く21年3月「RIZIN.27」でも田丸匠に2ラウンド4分3秒で、再びリアネイキッドチョークによる一本勝ちと、2連勝を飾って朝倉海戦に挑む。


■「組みでも寝技でも負けない」


(C)RIZIN FF


戦績を見てのとおり、渡部のファイトスタイルはグラップリング。スタンド攻撃を交わし寝技に持ち込みたい渡部に対し、「寝技王子」こと佐々木憂流迦、元修斗世界王者のグラップラー・扇久保博正を、強烈な打撃で封じ込めてきた朝倉。


キックとジャブを上下に散らしつつ、強烈な一打を放ってくる朝倉の巧みな試合運びに、渡部がどういなしながらグラップリングの展開へ持っていくか、が試合のポイントになる。しかし、驚異となるのが朝倉の記者会見のコメントだ。


組みでも寝技でも負けない


これまで打撃に頼っていた朝倉だが、今回はトレーニングにレスリングと走り込みを取り入れ、下半身を強化してきた。昨年末、堀口にカーフキックで動きを止められた朝倉が、“弱点”の強化を図ってきた。もともと、小学生時代に習っていた相撲のおかげで足腰は強く、テイクダウン・ディフェンス力は高いが、バキバキの上半身に加え、下半身も強くなった朝倉へと“進化”したようだ。


渡部は会見でカーフキックも示唆していたが、朝倉も対策を練っているのは当然。ほぼ同じ身長で、遠い距離から飛び込んでくる堀口のような“やりづらさ”もなく、一発でも入ればフィニッシュまで手を緩めない朝倉の爆発力が渡部に襲いかかる。


ここはやはり、朝倉海が優勢。むしろ、渡部が何ラウンド、いや何分、何秒持ちこたえるのか、それほど進化した朝倉海が驚異でならない。


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◆【6.13「RIZIN.28」東京ドーム大会】全10試合の対戦カード一覧、「バンタム級トーナメント」は第4試合から開始


文・SPREAD/山田


これまでの「朝倉海 vs. 堀口恭司」ハイライト


2020.12.31 Yogibo presents RIZIN.26


2019.08.18 RIZIN.18

《SPREAD》
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