■コロナ集団感染を乗り越え、17年ぶりにプレーオフ進出
10日(日本時間11日)、MLBの2020年シーズン最優秀監督賞の受賞者が発表され、アメリカン・リーグはケビン・キャッシュ監督(レイズ)、ナショナル・リーグはドン・マティングリー監督(マーリンズ)にそれぞれ決まった。この賞は全米野球記者協会の投票によって決定する。
キャッシュ監督は今季レイズの指揮官に就任して6年目のシーズンで、今回が初めての受賞。過去2年間はファイナリストに選ばれるも、いずれも3位と涙を呑んでいた。日本人の筒香嘉智選手を擁する今季のレイズは40勝20敗、リーグ最高勝率となる.667をマーク。チームを12年ぶりのワールドシリーズに導くなど、その手腕が大きく評価された格好だ。なおレイズの監督が受賞するのはジョー・マドン監督(現エンゼルス)に続き2人目。
一方のマティングリー監督はマーリンズの監督になって5年目のシーズン。一昨年、去年と2年連続でリーグワーストの敗戦数を記録し、今シーズンも開幕直後に新型コロナウイルスのクラスターが発生し18人の選手が感染するなど苦難のスタートを切ったが、それを乗り越えて31勝29敗で17年ぶりにプレーオフ進出を果たした。
なお、明日11日にはダルビッシュ有投手(カブス)や前田健太投手(ツインズ)の受賞に期待が掛かるサイ・ヤング賞の発表が、明後日12日にはMVPが発表される予定だ。
文・SPREAD編集部