スーパーラグビーのサンウルブズは6月1日、スーパーラグビー オーストラリア国内大会の参戦について、オーストラリアラグビー協会より正式に不可能になった旨を通達されたと発表した。
チームは今シーズン限りでのスーパーラグビー除外が決まっており、参入から5シーズンの節目を持ってチームは活動終了となる。
新型コロナの影響で豪州入国に高い壁
今シーズンのスーパーラグビーは新型コロナウイルスの影響で3月に中断。サンウルブズはスーパーラグビー参加チームで争われるオーストラリア国内の代替大会出場を目指してきたが、新型コロナウイルスにより日本からオーストラリアへは入国できない状況にある。
仮に入国が許可されたとしても、チームはトレーニング開始前にホテルで14日間の強制隔離が義務づけられ、さらに12週間の長きにわたり滞在するためのキャンプ地も用意する必要があった。
7月3日開始予定の大会に間に合わせるためには、これらの準備を整えて6月初旬にはオーストラリアへ入国せねばならず、残された時間で実現するのは困難という結論に至った。
元キャプテン流大「サンウルブズは日本のラグビーにとって重要なもの」
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(c)Getty Images
サンウルブズが世界最高峰と目されるスーパーラグビーに参戦したのは2016年。2019年に迫った自国開催のラグビーワールドカップ(W杯)に向け、日本代表を中心としたメンバーで世界トップレベルの実戦経験を積んだ。
その甲斐もあって日本代表はW杯史上初のベスト8に躍進を遂げた。
サンウルブズの活動終了にプレー経験がある選手もコメントを寄せている。
山中亮平選手は「こんな経験できたのもサンウルブズのおかげやしラグビー選手として成長できたのもサンウルブズのおかげ。本当にいいチームやし大好きなチーム!サンウルブズでラグビーができてよかったです!」と、各国を転戦した日々を懐かしむ。
坂手淳史選手も「高いレベルの中でたくさん良い経験させてもらい幸せでした!!」と、世界に挑んだ日々を写真とともに振り返る。
2018年にキャプテンを務めた流大選手は「スーパーラグビーでの経験は自分の成長に欠かせないものでした。2018年シーズンにキャプテンをしたことも素晴らしい経験になりました」とコメント。
サンウルブズは日本ラグビーに重要な役割を果たしたと綴った。
「サンウルブズは日本のラグビーにとって重要なものだと思います。サンウルブズありがとうございました」