
オリオールズの菅野智之投手が10日(日本時間11日)、本拠地でのメッツ戦(ダブルヘッダー第2戦)に先発登板。前巨人監督で叔父の原辰徳氏が現地観戦する中、6回3失点でまとめ、今季7勝目を挙げた。試合は7-3でオリオールズが勝利した。地元放送局『masn』など米複数メディアが試合の様子を伝えている。
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■「すべてのボールを低めに」
菅野は初回、いきなり連打を浴びて無死二、三塁のピンチ。3番フアン・ソト外野手は遊ゴロに打ち取ったものの、その間に三塁走者が生還。さらに1死三塁から4番ピート・アロンソ内野手に犠飛を許し、2点を失った。
苦しいスタートとなったが、2、3回は3者凡退に退け、修正に成功。その後は4回に1点を失ったものの、5、6回も無失点で切り抜け、約1カ月ぶりにクオリティースタート(QS=6回以上投げて自責点3以下)を達成した。
原氏が見守る中、強力メッツ打線を相手に6回4安打3失点でまとめ、今季7勝目をマークした菅野。6月27日(同28日)のレイズ戦で5回7失点、7月2日(同3日)のレンジャーズ戦では5回途中6失点と直近の登板2試合は打ち込まれていただけに、試合後には改善点に質問が及んだ。
「体重移動の時間を長くしようと考えていた。(今日は試合を通じて)とにかくすべてのボールを低めに投げようと意識していたが、それがメカニックの方にも良い作用があったようだ」と振り返った。具体的にはイチ、ニ、サンで投げるのではなく、イチ、ニ~と間を作るようにフォームを微調整したと明かしたという。
■指揮官「彼を誇りに思う」
この日バッテリーを組んだアレックス・ジャクソン捕手は、菅野について「彼の投球の精度、ボールの動かし方、目指していること、そして自分のプランを貫く姿勢。マウンドに立てば、しっかりと勝負できる」と称えた。
また、トニー・マンソリーノ監督代行も「(菅野のボールは)鋭くて力強かった。速球の球速も上がっていた。球に勢いがあり、捕手がキャッチした時に重い音がしていた。スピードガンの数字もどんどん上がり、95マイルはたくさん見たし、96マイルも見た」とし、球速アップがメッツ封じにつながったと説明した。
「トモは調整を続けている。我々もそのことについて話し合ってきた。メジャーの打者は彼に対応してきたから、彼もまた対応し直さなければならない。メッツの上位5人をしっかり抑えたのは立派だった。彼を誇りに思う」と語った。
打ち込まれる試合が続いたことについて、菅野は「これまでのキャリアでこんなふうに打たれたことはなかった。でも、自分を疑わず、自分を信じてやってきた」と胸を張った。
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