
マリナーズのカル・ローリー捕手は24日(日本時間25日)、本拠地T-モバイルパークでのアスレチックス戦に「2番捕手」で先発出場。第1打席で今季48号2ラン、第2打席で49号2ランを放った。
この2連発でサルバドール・ペレス捕手(ロイヤルズ)が2021年に記録したメジャーの捕手最多記録(48本)を更新。さらに、マルチ本塁打でも2つの記録を塗り替えた。
◆【実際の動画】本塁打王ローリー、“捕手最多記録”を塗り替えた49号2ラン! 本拠地ファンの声援に応え、カーテンコールに登場「特別な瞬間、絶対に忘れない」
■「特別な瞬間で絶対に忘れない」
0ー0で迎えた初回裏。無死一塁で打席に入ったローリーは、相手先発ジェーコブ・ロペス投手の2球目真ん中フォーシームをフルスイングすると、打球は大歓声に包まれながら左翼スタンドへと一直線。先制2ランでペレスの持つ捕手最多本塁打記録に並んだ。
初回に放った48号2ラン
No. 4️⃣8️⃣!
Big Dumper has tied the all-time single-season home run record for a catcher 🔥 #TridentsUp pic.twitter.com/HT3anJzm5E
— Seattle Mariners (@Mariners) August 24, 2025
さらに、3ー1で迎えた2回裏の第2打席、2死二塁のチャンスで同投手の初球チェンジアップを掬い上げると左中間へと運び2打席連続本塁打をマーク。今季9度目のマルチ本塁打で一気にメジャー捕手最多本塁打記録を塗り替えた。
MLB公式のサラ・グランス記者によると、ローリーはマルチ本塁打数でも2つの記録を更新。マリナーズの球団記録である同一シーズンでのマルチ本塁打数で1997年のケン・グリフィーJr.氏(8度)を抜き1位に。さらに、スイッチヒッターのマルチ安打数でも1961年のミッキー・マントル氏を抜いて1位となった。
48号・49号で新たな記録を打ち立てたローリーはこの日、5打数3安打4打点と躍動。マリナーズは11ー4で勝利した。
試合後の取材に応じたローリーは「とても楽しかったよ」と笑顔を見せ、「観客に帽子を脱いで、みんなが立ち上がったのを覚えているよ。本当に最高の瞬間だった」とし、49号後にカーテンコールに応えた瞬間を回顧。
ローリーはダグアウトからフィールドに戻ることに躊躇したことを認めつつ、「まさかこんなことになるなんて思わなかった……みんなが立ち上がる姿を見るのは本当に最高だった。特別な瞬間で絶対に忘れない」と感慨深げに語った。
歴史的な活躍を見せたローリーには本拠地ファンから「MVP」コールが送られたが、ローリーの今季の活躍は引けをとらない。今季オールスターに初出場すると、ホームランダービーで初優勝。そして後半戦では多くの記録を次々と破っている。果たして記録はどこまで伸びるのか。本塁打王ローリーの快進撃から目が離せない。
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Cal Raleigh stands alone!
Big Dumper is the first catcher in @MLB history to reach 49 home runs in a single season. #TridentsUp pic.twitter.com/jVllJypOGr
— Seattle Mariners (@Mariners) August 24, 2025