『2019NHK杯国際フィギュアスケート競技大会(NHK杯)』が11月22日〜24日の3日間に渡り開催される。
女子シングルでは、昨年のGPファイナルで優勝を果たした紀平梨花選手や、平昌五輪で金メダルを獲得したアリーナ・ザギトワ選手らが出場。優勝争いは混戦が予想される。
ザギトワ選手は2017年にシニアデビューを果たした17歳。ジュニア時代から数々の国際大会で優勝を果たし、2018年の平昌五輪でも金メダルを獲得。今回のNHK杯でも優勝候補のひとりだ。
本記事では、そんなザギトワ選手の経歴や素顔を紹介していく。
フィギュアを始めたのは5歳 父はアイスホッケーのコーチ
ザギトワ選手がフィギュアスケートを始めたのは5歳の頃。父はアイスホッケーのコーチをしており、粘り強い性格は父親譲りだという。ジュニア時代から数々の大会で優勝を重ねた。
15歳でシニアデビュー 平昌五輪で女王に
2017-18シーズンに15歳でシニアデビューを果たすと、連勝街道を突き進んだ。
平昌五輪では同じくロシアのエフゲニア・メドベージェワ選手との激戦を制して金メダルを獲得。
後半に全てのジャンプを組み込むという独特の演技構成も注目を集めた。疲れの出る後半でのジャンプは基礎点が上がるものの、心身ともに高いレベルを要する。その滑りは世界に衝撃を与えた。
そんなザギトワ選手も、平昌五輪の直後に出場した世界選手権では疲労の影響もありミスを連発。まさかの5位に終わり、快進撃を見せたデビューシーズンは悔しい幕切れとなった。
シニア2年目は苦しんだ時期も 世界選手権初優勝
翌2018-19シーズンは苦しむ試合が目立った。中でもロシア選手権で5位に終わった際には「心が折れそうになった」と話す。
不振が続く中で迎えた2度目の世界選手権は棄権の可能性もあったが、ザギトワ選手を指導するエテリ・トゥトベリゼコーチの決断で出場。ノーミスの演技を披露して優勝を果たし、持ち前の勝負強さを見せつけた。
今季は同門の後輩たちがシニアデビュー
シニア3年目となる今季は、同じトゥトベリゼコーチ門下の後輩たちが続々とシニアデビュー。中には4回転ジャンプを跳ぶ選手も。
ザギトワ選手にとっては手強いライバルの登場だが、五輪女王の意地を見せられるか。
愛犬は秋田犬の「マサル」
ザギトワ選手といえば、平昌五輪後に秋田犬の愛犬「マサル」と暮らし始めたことでも話題となった。自身のインスタグラムでは度々「マサル」との写真が投稿されている。
マサルが1歳の誕生日を迎えた際にも「私の愛犬、誕生日おめでとう!」と祝福の投稿。
「あなたがいてくれて私は本当に幸せで、あなたは私の支えであり、私を鼓舞してくれる存在です!」
自宅には大量のリラックマ 日本の文化が大好き
ザギトワ選手は親日家としても知られ、日本のキャラクター『リラックマ』がお気に入り。演技終了後には大量のぬいぐるみが氷上に投げ込まれる。試合後には贈られたぬいぐるみとの写真を公開することも。
大会などで来日した際には観光地で撮影した写真や、浴衣や寿司といった日本文化に触れる様子が投稿されることも多い。
ザギトワ選手が出場するNHK杯の女子ショートプログラムは、11月22日の16時55分から予定されている。