「正直、メダルも」親に心配されるほどストイックに捨てる籾木結花のミニマリズム | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

「正直、メダルも」親に心配されるほどストイックに捨てる籾木結花のミニマリズム

スポーツ 選手

「日テレ・ベレーザ」所属のサッカー女子日本代表、籾木結花(もみきゆうか)選手には、2018年11月にもサッカーを離れた時間の過ごし方についてお話を伺った。

その際、籾木選手はアマゾンプライムビデオで海外ドラマやミュージカルなどを観てオフを過ごすことを語っていた。また、食に関する知識も取り入れていきたいという意欲も見せていた。

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約3ヶ月の期間を空けて再びインタビューの場を設けていただいた今回は、籾木選手をさらに知るためにいくつかの質問をしてみた。

―:今ハマっている映画やドラマはありますか?

籾木選手:最近は忙しくて家でゆっくりできる時間がないですけど、最近アマゾンプライムビデオで観たものは「オール・オア・ナッシング(※1)」です。他には「Make Us Dream(※2)」も観ました。

※1 プレミアリーグ、マンチェスター・シティのドキュメンタリー番組
※2 リバプールFC所属、スティーブン・ジェラード選手(当時)のドキュメンタリー番組

―:その後、何か食に関する知識は勉強されましたか?

籾木選手:このオフシーズン、ファスティング(断食)に挑戦しました。ファスティングトレーニングを通じて食に関する知識を身につけることができたと思います。この経験から今シーズンは食生活を見直してコンディションを整えていけると思います。

昨年、3度の肉離れが原因で半年間もの長いリハビリ生活を送った籾木選手。今シーズンはケガ予防の一環として、食生活を改めて重要視していた。

―:田中ウルヴェ京(※3)さんの指導で一番印象に残っていることは?

(※3) サッカー女子日本代表のメンタルトレーナーで、元シンクロナイズドスイミング日本代表の田中ウルヴェ京さん。

籾木選手:ウルヴェさん曰く、「感情には4つの種類がある」と言っていました。リラックスしている状態、興奮している状態、あと2つはいわゆるいい状態と悪い状態です。

籾木選手:「緊張してPKを外してしまったらどうしよう」というマイナスな感情を抱いてもそれは間違いではないと教えてもらいました。「感情に対してどうアプローチするか?」をウルヴェさんはとても重要視しているようでした。

籾木選手:アプローチ次第でマイナスな要素はプラスの思考に変化することができると知り、ウルヴェさんのおかげで自分の抱いた感情にも冷静に対応できるようになって、プレーの選択肢が増えました。

と、田中さんの指導にはとても感心しているようだった。さらに籾木選手は田中さんのことを「ふわふわしているイメージ」と答えその理由について説明してくれた。

籾木選手:ウルヴェさんはよく「私はサッカーをやったことがないから……」って言っていました(笑)指導者とは思えないくらい優しいから、思わず自分のことを全部さらけ出してしまいます。ウルヴェさんは聞き上手で、引き出し上手だと思います。

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―:今一番ハマっていることは?

籾木選手:最近はYouTubeで、ミニマリズム動画を観ています。自分にとって本当に必要なものは何なのか考えさせられます。

メダルさえ要らないもの!?

籾木選手:メダルなど記録としてもらう物、そのもの自体には価値がそこまでないと思っています。正直大会などでメダルをもらってもすぐ誰かにかけてあげたいくらいです(笑)

籾木選手:物をとっておかないと覚えていられない思い出や経験というものには、そこまで価値はないと思うし、過去に縛られてしまうと思うんですよ。

籾木選手:自分としては大会で優勝をしてもそれはすぐに過去のものになってしまうと考えているので。物事の本質を捉えるために……趣味って言ったら気持ち悪いんですけど(笑)ミニマリズムを一つの心がけとして楽しんでいます。

掃除の際にはミニマリズムが炸裂

(c) NIKE

大掃除などで掃除をするときも、この心がけが働くことが度々あるとのこと。断捨離のごとく物を捨てていく籾木選手の姿は、親にまで心配されるほどだという。

籾木選手:服にはあまり興味がないのでたくさん捨てちゃいますね。「クローゼットの中の7割は要らないもの」とミニマリストの方が言っていました。

籾木選手:その意識が私にも芽生えています。でも捨てすぎて着る服がないのでお母さんに「あんた何着るの?」って言われました(笑)

籾木選手は日本を代表するトップアスリート。自身のコンディション調整には日々気を使わなければいけない為、分刻みのスケジュールの上、体のケアや食生活に入念に気を遣っている。

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