阪神タイガースは9日、鳥谷敬内野手の残留を正式発表した。鳥谷はオフに海外FA権を行使。メジャーリーグ移籍も視野に入れ複数の球団と交渉していた。
中島獲得に失敗した阪神にとって、またとない朗報だ。ショートのレギュラーとして長くチームを支え続けた鳥谷敬が、2015シーズンも縦縞のユニフォームを着ることが分かった。昨季の鳥谷は3番ショートでフル出場。打率.313、8本塁打、73打点の活躍でチームの日本シリーズ進出に貢献した。
オフには海外FA権を行使。代理人にスコット・ボラス氏を立て、ブルージェイズなどメジャー複数球団と話し合いを重ねてきた。しかし日本人選手の苦戦が続く内野手。なかなか鳥谷が求める条件を出すチームは現れなかった。
ウィンターミーティング後も代理人とメジャー球団との話し合いは続けてきたが、これ以上は先延ばしにできない。チームへ迷惑をかけないためにも、メジャー挑戦は断念した。
鳥谷の残留宣言にファンからは「残って正解だと思う。ありがとう鳥谷!」「FA戦線惨敗だと思ったが、最高の結果になった!」「鳥さんは行きたかったかもしれない。そう考えると複雑。だけどファンとしては嬉しいです!」「阪神ファン歓喜の年明け」と、これからも虎の中心選手として長く活躍してくれることを願う声が聞かれた。
「今年は日本人で新たにメジャー挑戦する人はいないってことになるよね。これはいつ以来の出来事なのかな?」と気にするファンがいるように、これで1995年の野茂英雄から続いてきた日本人選手メジャー挑戦の歴史は途切れた。
《岩藤健》
page top