2006-07シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)を制したACミラン(イタリア)。2年前の決勝でPK戦の末に敗れていた因縁の相手リバプール(イングランド)に雪辱を果たし、劇的な4大会ぶり7度目(チャンピオンカップを含む)の優勝を果たした。
この一戦に右サイドバックとして出場していたマッシモ・オッド氏が、当時のミランを振り返っている。
「誰かひとりが決定的だったわけではない。チーム全体が違いを生んだ。選手たちは2年前のドラマを経験してリベンジを強く望んでいた。私のように新たに加入した者もいてCL決勝は初めての経験だったが、クラブは何がなんでもトロフィーを勝ち取りたいと考えていた」
この年のミランはセリエAでは勝ち点が伸びず4位でフィニッシュした。ミランが3位以内に入れなかったのは5年ぶりで批判も集まっていたが、シーズン最後の大一番で底力を発揮した。
「我々はシーズンを通して批判されていたが、監督は選手たち全員をチームに参加させることができていた。ミランという偉大な名前をそれにふさわしい場所へ導くため、ファンもあらゆる手をつくしてくれた」
《岩藤健》
page top