浦和が先制点を奪ったのは前半24分だった。関根貴大のシュート性のボールが相手DFに当たって高く跳ね上がると、これを興梠がオーバーヘッドで叩き込む。豪快なシュートでゴールネットを揺らした。
後半12分には右サイドからのクロスに頭で合わせた興梠。得点王ランキングトップを走るエースの活躍で勝負あったかに思われた。だが、ここから清水も反撃を開始する。
同19分に鄭大世がドリブルでマークを外してすかさずシュート。強烈な一撃で清水が1点差とする。さらに同24分にも味方のシュートがポストに当たった跳ね返りに素早く詰めて押し込んだ鄭大世。こちらもエースの2ゴールで試合を振り出しに戻した。
勢いに乗る清水は同26分にチアゴ・アウベスがエリア外からのシュートを成功させ、ついに試合を引っくり返すことに成功した。
一転して清水の勝ちゲームという雰囲気になった試合だったが、浦和はまたも興梠が大きな仕事をする。エリア付近で関根とのコンビネーションから抜け出し同29分に値千金の同点弾。
振り出しに戻った試合はこのまま3-3で終了した。
ハットトリックの興梠だが試合後は、「個人的に点が取れることはいいことですが、ハットトリックしても勝ち点3を取れなければ意味がありません。勝ち点3を取れなかったことの方が悔しいです」とコメントしている。
[試合結果]浦和レッズ3-3(前半1-0)清水エスパルス 得点者 24分 興梠慎三、57分 興梠慎三、64分 鄭大世(清水)、69分 鄭大世(清水)、71分 チアゴ アウベス(清水)、74分 興梠慎三 入場者数 33,458人[14:04・埼玉スタジアム] pic.twitter.com/43M57sAwpJ
— 浦和レッズオフィシャル (@REDSOFFICIAL) 2017年5月20日
この試合にファンからは、「レッズなにしてんだ」「浦和にさいたまで引き分けなら勝ったようなもの」「今年のレッズは失点すると力んで固くなるな」「今日の試合は清水の最後まで戦う姿勢が見られた」などの声が寄せられている。