テニスの国際大会「コカ・コーラ インターナショナル・プレミア・テニス・リーグ(以下、コカ・コーラ IPTL)」で来日中の元世界女王のマルチナ・ヒンギス(スイス)らが、12月2日の記者会見で答えている。
2016年の男子テニスは現世界ランキング1位アンディ・マレー(英国)、2位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)の強さが抜きん出ていた。錦織は5位だ。
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アンディ・マレー 参考画像
(c) Getty Images
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ノバク・ジョコビッチ 参考画像
(c) Getty Images
16歳で女子テニス界の頂点に立ち、一時代を築いたヒンギス。「男子テニスについて私が言うのは気が引ける」と前置きしてから、錦織には「武器が必要」と語った。
「この前のロンドンの試合(ATPワールドツアー・ファイナルズ)などを観ていて、ジョコビッチ選手やマレー選手が安定しているぶん、錦織選手にとっては大きな武器が必要だと思います。錦織選手は速く、安定もしているから上のレベルまでいけますが、トップ選手に勝つためにはサーブでもっとフリーポイントが欲しい。そういう武器が必要。バックハンドのダウン・ザ・ラインはいい武器になるけど、毎回そのようなショットが打てるかというと厳しい」
ジョコビッチやマレーはすべてのショットが錦織よりも一段階上になるため、「それを打ち破る何かが必要」という。
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マルチナ・ヒンギス
また、元世界ランキング1位で全豪オープン、全米オープン優勝経験のあるマラト・サフィン(ロシア)は、「チャンスを間違いなく取り切ること」が重要と話した。
「錦織選手が気をつけなければいけないのは、チャンスがあったときに取り切ること。(9月の全米オープンの決勝でジョコビッチを破って優勝したスタン・)ワウリンカ選手のように、ジョコビッチ選手やマレー選手が安定していてもどこかにチャンスがある。そのチャンスを間違いなく取り切ることが錦織選手には必要だと思います。私は錦織選手はグランドスラムで優勝できると思っていますが、彼はまだ自分が勝てることを信じきれていないのかなと感じます。経験だけではなく、人間の成熟度が上がれば、チャンスをつかむことができる」
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マラト・サフィン
コカ・コーラ IPTLは12月2日~12月11日にかけてアジア3カ国で開催。2日~4日の日本ラウンドはさいたまスーパーアリーナで行い、3日から錦織がジャパン・ウォリアーズのメンバーとして出場する。6日~8日はシンガポール、9日~11日はインドを舞台に戦う。
【Coca-Cola IPTL】12月3日(土)3日(土)スケジュール2
— Japan Warriors (@japan_warriors) 2016年12月2日
17:30 第2試合 ジャパン・ウォリアーズ vs UAEロイヤルズ
※第2試合は進行状況により前後する場合があります。#IPTL2016 #tennis #Japanwarriors pic.twitter.com/zRdyBGofZ3