野球日本代表「侍ジャパン」は11月12日、東京ドームで行われた強化試合でオランダと対戦。大野奨太捕手(日本ハム)のサヨナラ打により9-8で延長戦を制した。
試合後、小久保裕紀監督は試合を振り返り、「タイブレークを経験できたのは収穫」とし、延長10回から適用されたタイブレーク制について言及した。また、7-5と2点リードして迎えた9回表、大瀬良大地投手(広島)をマウンドに送り、オランダ打線に2点差を逆転された場面について、「最後に行くのは難しいんだなと今日も感じた」と話し、プレミア12準決勝・韓国戦での9回の継投ミスを回想しているかの表情だった。
小久保監督はこれに関して、「今回は抑えは招集しない方向でいこうと権藤ピッチングコーチと話していた」とし、クローザーは当初から招集しない方針があったことを明かした。また、その理由として「今年の球界の中でクローザーの選手たちが苦労していたので、強化試合でクローザーはこの選手と決めるのはやめましょうということ」と話した。
絶対的な守護神がいない状況。クローザーを一人の選手に決めるのか、状況により都度違う選手が務めるのか。投手や野手の滑るボールに対するアジャストなど、強化試合で浮き彫りになった問題は少なくない。
《浜田哲男》
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