トーマス・バッハ会長、2020東京五輪は「被災地で野球、ソフトボール」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

トーマス・バッハ会長、2020東京五輪は「被災地で野球、ソフトボール」

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トーマス・バッハ会長、2020東京五輪は「被災地で野球、ソフトボール」
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スポーツ・文化・ワールド・フォーラムが開催されている。20日、都内で行われた基調講演には、安部首相が動画コメントを寄せるなど、国を挙げた情報発信の場となっている。

IOCのトーマス・バッハ会長も登壇し、状況を語った。


トーマス・バッハ会長***

リオでは引き継ぎの席で、東京のスーパーパフォーマンスを目にしました。世界を驚かせました。日本の過去の文化と現在のユーモアに満ちたアプローチでした。それに感謝をしたいです。森会長にも、お礼を申し上げます。

日本の次の20年がどのようになるか見せていただいたと思います。日本のユニークな文化を見せるショーケースとなる2020年。その中で東京大会は、日本の大きな変化を目の当たりにすることになるでしょう。五輪の精神に則って、連帯と友情と平和を世界に広げていきます。こうしたものを世界に見せる素晴らしい機会になります。

私たちは国際社会のパートナーとして活動しています。スポーツは低コストでもインパクトを持つツールになります。

スポーツは国連の持続可能な開発を実現にする要素であるということ。IOCは持続可能な開発を目的にしています。スポーツは世界を良くしていくものだということで、アジェンダ2020により、世界を招き入れたい思います。五輪組織のアプローチを抜本的に変えました。東京はこのアジェンダの前に採択されましたが、このアジェンダの恩恵を受ける最初の開催になります。

五輪のカギになるエレメントはすでにあります。持続可能性、実行可能性、レガシーに大きな焦点を当てるように進んでいます。

東京2020は五輪アジェンダ2020を迅速に取り入れています。一時的な仮設会場などをつかったり、競技会場の5割はすでに選定されています。世界最高のアスリートに最高の場所を提供する。例えば1964年のレガシーは、代々木、国立競技場、日本武道館、これらを使い、日本は18億ドルを節約しています。

技術作業部会を作り、2020年のコストを見直そうとしています。誰一人として金額が高くなることを望んでいません。どのようにして持続可能、実行可能な形が作れるか。技術作業部会が協力することで、相当額のコスト削減につながると思います。メディアではお金がいくらかかる、と言われていますが、大きく低減できるとおもいます。東京の組織委員会、JOC、ほかパートナーと進めています。

スポンサーもかつてないほどの数に達しています。

IOCはチームジャパンをあらゆるステージで支援します。IOCは15億ドルの資金を東京2020大会に拠出します。新しいスポーツを提案する機会を提供した結果、新しく5つ、野球、ソフトボール、空手、スポーツクライミング、サーフィンが追加されました。

アジェンダ2020のおかげで幅広いひとに五輪が届きます。この5つのスポーツは若者を中心とした人気のスポーツです。これが2020のレガシーになることでしょう。

IOCも被災地で大会を開催したいと考えています。大きな苦しみを経験された人たちに対してです。
安部総理と面談し、これを歓迎すると話しました。日本の地域の再建、進歩のためにも、IOCは組織委員会などと協力して、実施していきます。

日本では野球とソフトボールの試合を被災地で開催することも考えています。そのほかにも考えています。そうなるとレガシーになると思っています。

森会長は聖火リレーに関して圧力をかけていますが、私も対案で返していきます。
《編集部》
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