8月3日にリオデジャネイロ市のコパカバーナ海岸沿いに行くと、大きなビーチバレー会場が建てられていた。五輪にあわせて作られた文字通りの“仮設スタンド”だ。鉄パイプが幾重にも組み合わされているのだが、その巨大さに「耐久性は大丈夫?」と思ってしまうような作り。五輪のマークこそ付けられているが、それは工事中のビルを覆うカバーに「五輪マークをプリントしただけ」のようにも見える。
ビーチバレーは開会式翌日の8月6日から試合が始まる。まだ、工事が終わらないが大丈夫なのだろうか。コパカバーナ海岸周辺には軍隊の姿があったが、安全面が問われるのは治安だけではないのかもしれない。
会場近くには五輪マークの撮影スポットが用意され、観光客や地元の人々が列を作る。オーストラリア人選手も訪れており、メディアの取材に追われていた。不安要素はあるものの、五輪にすべてを注ぎ込む選手たち、試合を楽しみに待つ観客は大勢いる。
その期待をうらぎらない大会になることを願ってやまない。