このところ選手の移籍金高騰を疑問視する声が相次いであがっている。チェルシーのアントニオ・コンテ監督は、「正しい状況ではない」とスター選手をコレクションするやり方に疑問を呈した。
ボルシア・ドルトムントのトーマス・トゥヘル監督も、「今の移籍市場はクレイジーだ。いずれ自壊する」と警鐘を鳴らす。だがバイエルン・ミュンヘンのカルロ・アンチェロッティ監督は、ふたりと別な意見を持っている。移籍金の高騰はサッカーを通じた投資の額が増えたからであり、マーケットの自然な流れだと語った。
「マーケットはマーケットだ。取引額は上がっているかもしれないが、売りたい者もいれば買いたい者もいる。そういうものだよ。マーケットは以前より大きくなっているが世界中でサッカーを通してのテレビへの投資も増加している」
もはや国際的な経済活動や金銭の動きを抜きに語れなくなっているサッカー界。アンチェロッティ監督は、現代サッカーが「非常に興味深い産業」になったと話す。
「市場はそうして動いていくものだ。何も特別なことはないと思う。人々はサッカーを愛している。今後も愛し続けるだろう」
《岩藤健》
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