チャップマンは今季、シンシナティ・レッズからヤンキースに加入。ドメスティック・バイオレンス疑惑により開幕直後は欠場したが、出場停止処分の明けた5月以降は31試合に登板して防御率2.01、3勝0敗、20セーブの成績だった。
なぜカブスは超有望株を含む4選手を放出してまでチャップマンを取りたがったのか。言うまでもなくポストシーズンを見据えての補強だ。カブスは昨季、リーグチャンピオンシップまで勝ち進みながら、ニューヨーク・メッツに0勝4敗で破れワールドシリーズ進出を逃した。その際にカブス打線はメッツのクローザー、ジェウリス・ファミリアにねじ伏せられた。
今季もすでに35セーブを挙げているファミリアに対し、カブスは自軍のクローザーを務めるヘクター・ロンドンに頼りなさを感じているのだろう。
この大型トレードにファンからは、「逆ならともかく、ヤンキースがこんなトレードを受けるようになったか」「ベタンセス、ミラーがいるからまだ安心だけど、優勝はあきらめモードだね」「逆にヤンキースがボロ儲けだろ」「ベタンセスとミラーいるから絶対に必要というわけではないし、若手有望株にウォーレンもついてくるならヤンキースにとっては良いトレードだ」との反応が寄せられている。
シーズンも後半に入ったことでメジャー球団はポストシーズンに向け動き出すチームと、来季の戦いを見据えて再編に乗り出すチームとに分かれ始めた。昨季あと一歩で1945年以来のリーグ優勝を逃したカブス。今年こそ108年ぶりのワールドシリーズ制覇なるか。
#Cubs Chairman Tom Ricketts and Aroldis Chapman issued the following statements on today’s move. pic.twitter.com/x2HrMi6WP1
— Chicago Cubs (@Cubs) 2016年7月25日