FIFAランキング8位(2016年6月2日現在)、EURO出場24カ国中4位。予選では、デンマークと同組のグループIに入り、クリスティアーノ・ロナウドが5ゴールを挙げる活躍を見せ、7勝1敗で6大会連続7回目の本大会出表となったポルトガル代表。
前評判は決して高くなく、ブックメーカーの優勝予想オッズでは、21倍(2016年6月5日現在)と、優勝を予想する人はほとんどいなかった。グループリーグでは、1勝もできず、3位での決勝トーナメント進出となった。
今回はそんなポルトガル代表が、優勝した5つ理由を紐解いてみた。
1.フェルナンド・サントス監督の采配
ギリシャ代表監督として、歴代最高勝率を残した名監督。2014年9月からチームを率いており、FIFAからベンチ入り禁止処分を受けたこともあって、予選ではわずか3試合のみの指揮となった。
予選では、ロナウド、ナニの頼れるアタッカーをフィニッシュに専念させ、ギリシャ監督時代の経験を取り入れ、手堅いスタイルを手に入れた。サントス監督は今大会、グループステージでは、ポゼッションに重きを置いたスタイルだったが、決勝トーナメントに入ると一転、攻撃的な南米スタイルへと変わり、2つのことなった戦術を見せたのだ。この決断が功を奏し、初の主要タイトルをチームにもたらした。
《荒井隆一》
page top