フランスでは6月10日からサッカーの欧州選手権(EURO)が開幕する。世界最高峰の華麗な戦いに注目が集まる一方、ビッグイベントを前に警察関係者は警備に頭を悩ませている。
フランスといえば2015年11月13日に起きた、パリの同時多発テロ事件が思い起こされる。死者130名、負傷者300名以上を生んだ大規模なテロ事件は、フランス代表対ドイツ代表の試合が行われていたスタッド・ドゥ・フランスも標的のひとつになった。
世界中の目がフランスに集まる試合を前にパリ警察は、「難しい時期に直面している今、リスクがゼロだとは言えない。ファンゾーンやスタジアムのみならず、我が国のどこでも襲撃は起こり得る」との見通しを示した。
大会に向けては、「できる限りの準備はしている」と警備態勢の強化を主張している。
多くの選手、ファン、関係者が楽しみにしてきた大会。何ごともなく無事に終われることを期待してやまない。
《岩藤健》
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