元イングランド代表MFデビッド・ベッカム氏がキャプテンを務める英国・アイルランド選抜は、11月14日にマンチェスター・ユナイテッドの本拠地オールド・トラッフォードで世界選抜とチャリティーマッチを行った。
ベッカム氏がキャプテンマークを巻き、ユナイテッドで長く指揮を執ったアレックス・ファーガソン氏が監督を務める合同チーム。対戦するのはカルロ・アンチェロッティ氏が監督を務め、元フランス代表MFジネディーヌ・ジダン氏らが参加した世界選抜。ファンには堪らない対戦になるはずだった。だがジダン氏をはじめ元フランス代表の英雄たちは、パリで起きた同時多発テロの精神的ショックから欠場を決めた。
試合後の会見に現れたベッカム氏は、沈痛な面持ちで「自分自身と監督たちと選手らとファンら、今日関わってくれたすべての人を代表してパリで愛する人々を亡くした方々へ、お悔やみを申し上げる」と述べたほか、パリにはいい思い出が沢山あると話した。
「パリには何年にもわたり素晴らしい思い出がある。パリ・サンジェルマンにいたときだけではなくてね。イングランド代表として100試合目に出場したのもパリだった。信じられないほどの応援を受け、ピッチを去る際にはスタンディングオベーションを送られた。そしてPSGの選手として戻り、あそこで僕のキャリアを追えた。19年ぶりの優勝を勝ち取ってね。常に特別な場所なんだ。だからパリで起きたことを目にするのはつらい」
《岩藤健》
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