ボルシア・ドルトムントのトーマス・トゥヘル監督は5月21日、バイエルン・ミュンヘンに敗れたDFBポカール決勝のPK戦について、「シンジ以外は間違ったね」と話した。
因縁の対決となったバイエルンとの決勝、ドルトムントは失点を防ぐため5バックで試合に入った。その関係で香川真司はベンチスタートになったが、両チーム無得点のまま迎えた延長後半に登場。香川はそのままPK戦では第1キッカーを務め、ドイツ代表GKマヌエル・ノイアー相手にゴールど真ん中へ蹴り込む大胆なシュートを成功させた。
しかし、ドルトムントは続くスヴェン・ベンダー、ソクラティス・パパスタソプーロスが外す。その後ピエール=エメリク・オーバメヤン、マルコ・ロイスは決めたが、4人成功させたバイエルンに破れ3年連続の準優勝に終わった。
試合終了直後から、「ほかにもっと適任がいたのでは?」と疑問が噴出したキッカーの選定。トゥヘル監督は「完全に私のミスだ」と話す。
「ベンダーとパパスタソプーロスは、2番目や3番目に蹴るべきじゃなかった。だからこのミスは私の責任だ。こんなにも守備に負担がかかった試合で蹴るはずじゃなかった。レフェリーの笛が鳴ったあと、ふたりが『よし僕らがPKを蹴るよ』と言った。それで私は順番変更の機会を逸してしまった。だから私が悪い」
開幕からの好調でタイトル奪回に期待がかかったドルトムント。だが今季も無冠で終えることになった。
《岩藤健》
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