第99回ジロ・デ・イタリアは5月17日、第10ステージがカンピビセンチオ~セストーラ間の219kmで行われた。バルディアーニCFSのジュリオ・チッコーネ(イタリア)が独走してプロ初優勝を遂げた。
21歳のステージ優勝は2012年にタイラー・フィニーが優勝して以来。バルディアーニCFSは主催者推薦で出場を決めた第2クラスのチームだが、これで4年連続のステージ優勝を果たした。
総合成績ではエティックス・クイックステップのジャンルカ・ブランビッラ(イタリア)が脱落したものの、1秒遅れの総合2位にいたチームメートのボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク)が代わりに首位に。ブランビッラは中盤で一時脱落したもののユンゲルスらの集団に復帰。
総合3位につけていたモビスターのアンドレイ・アマドール(コスタリカ)が逆転をねらってアタックをすると、ブランビッラがユンゲルスを従えて追走。アマドールをとらえると力尽きた。
「ブランビッラはボクのほうが上りに強いことを認識していて、自らを犠牲にしてアマドールを追ってくれた。チームとしてはベストな作戦だった」とユンゲルス。25歳以下で争われる新人賞でもユンゲルスは1位。また、ルクセンブルク選手がマリアローザを着用するのは1956年と1959年のシャルリー・ゴール以来となる。
昨年の総合3位、スカイのミケル・ランダ(スペイン)は前日から体調不良を訴え、レース序盤でリタイアした。
初出場で初完走を目指すNIPPOビーニファンティーニの山本元喜は27分33秒遅れの117位でゴール。総合成績は前日の182位から175位に浮上。首位とのタイム差は1時間39分55秒。
《山口和幸》
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