ブラウンは30歳の誕生日直前にプロデビューした遅咲きの選手だが、デビュー後は無敗を続け24戦24勝21KOの戦績。2016年3月にWBA世界ヘビー級王者だったルスラン・チャガエフと対戦し、10回2分2秒TKO勝ちで世界タイトルを獲得した。
だがチャガエフ戦後に受けたドーピング検査により、禁止薬物のクレンブテロールが検出される。ブラウン陣営は意図して摂取したものではなく、何らかの食品に含まれていたものを知らずに摂ってしまったと主張した。しかしBサンプルからも同様の反応が出たことを受け、WBAは「故意かどうかに関わらず、ブラウンと彼のチームには責任がある」と主張した。
現役王者のドーピング違反にボクシングファンからは、「『食品に含まれていて知らずに』はありえるかもしれないけど、それを認めてしまうと逃げ口上に使うやつが出てくる」「彼が出場停止明けでリングに復帰したとして、ランキングはどこに置かれるんだろう」「ドーピングで勝っても価値なし!」「いっそのこと何でもありの裏ランキングを作ってはどうか」といった反応が寄せられている。
オーストラリア人として初めて世界ヘビー級タイトルを獲得したブラウン。わずか2ヶ月での転落劇となった。
Lucas Browne Stripped and Suspended for Six Months #WBAboxing https://t.co/ZQuuJYegyy pic.twitter.com/vp8LREE7hj
— WBA (@WBABoxing) 2016年5月13日