イングランド・プレミアリーグのサウサンプトンに所属する吉田麻也は、出場機会が減っている最近の状況について、「選手として一番良い時期をベンチで過ごしたくない」と移籍を示唆した。
サウサンプトンは5月8日のトッテナム戦に勝利、敵地で勝ち点3を獲得して6位に浮上。来季UEFAヨーロッパリーグ(EL)出場権が見える位置まで再び上がってきた。
試合後の会見でロナルド・クーマン監督は、「EL出場権獲得には、あと1勝必要だ。今日の勝利はとても大きい。チームに自信を与えてくれる」と2位のトッテナム相手に勝利したことを喜んだ。
一方で吉田の苦悩は続く。日本代表では守備の要として不動のレギュラーだが、クラブでは今季20試合の出場、うち先発は10試合と限定的な起用をされてきた。8月には28歳になる。サウサンプトンとの契約は2年残っているが、今夏の売り時を逃せば移籍は難しくなるとの考えもある。
愛着があるサウサンプトンに残りたいとも話す吉田。来季EL出場でプレー機会が確保できれば残留も視野に入ってくる。15日に行われるクリスタル・パレスとの最終節は、吉田の去就を左右するものになりそうだ。
《岩藤健》
page top