4月18日にローレウス・ワールド・スポーツ・アワードの表彰式が行われ、男子テニスのノバク・ジョコビッチが年間最優秀選手賞を受賞した。
昨季のジョコビッチは向かうところ敵なしの状態だった。四大大会のうち3つを制し、マスターズ大会でも年間6勝。バルセロナのリオネル・メッシや陸上競技のウサイン・ボルトを抑え、2年連続で年間最優秀選手に選ばれた。
受賞に表彰式では笑顔を見せたジョコビッチ。だが記者会見で話題が昨今のテニス界に蔓延する良くない噂、ドーピングや八百長問題におよぶと神妙な面持ちで答えた。
最近アンディ・マレーが「試合中、対戦相手の勢いが衰えそうにないとか、疲れてる様子がないとか感じることがある」と発言し物議をかもしているが、ジョコビッチは「誰かに向かって悪意ある発言をしたのではないと思う」と話した。
「彼の発言については僕も目にした。アンディとは素晴らしい関係にある。彼とは話したけれども今年はテニスにとって厄介な1年だ。たくさんの話が出回っているからね。ドーピングや八百長や汚職などだよ。今年はテニス界の双肩に重圧が増しているように思える」
自分たち全員で問題に対処しなければならないと話すジョコビッチ。ただし憶測や噂に踊らされることなく、しっかりした証拠がなければならないと語る。
「テニスの管理団体などが証拠を持って対処する必要がある。証拠がない限りは単なる噂に過ぎない」
テニス界には最近の騒動で競技のクリーンなイメージが傷つけられたとする声がある。だがジョコビッチは今も変わらずテニスはクリーンなままだと主張した。
「僕はテニスという競技の一部であることを誇らしく思っている。テニスはクリーンで純粋で尊厳を保っているし、今でもそれは変わらない」
《岩藤健》
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