アジア随一とも言われる巨大戦力を有しながら、今大会まだ勝ち星がない広州。試合前にフェリペ・スコラーリ監督は、「このゲームで負けたほうが大会を去ることになるだろう」とアウェーゲームでも必勝の覚悟を語っていた。
勝ち点3を得る以外に生き残る道はない広州。立ち上がりから積極的にゴールを狙っていくが、浦和は高い集中力で強力な外国人FWたちの攻撃を封じていく。浦和も攻守の切り替え早く、テンポのいいサッカーを展開。サイドからチャンスを作ろうとした。
試合が大きく動いたのは後半の7分。右サイドから関根貴大が上げたクロスを、ファーサイドにいた宇賀神友弥がダイレクトで折り返し、ゴール前で武藤が巧みに身をかがめながら頭で押し込んだ。
攻勢を強める広州に対し、浦和は全員が身体を張ったディフェンスで対抗する。コロンビア代表FWジャクソン・マルチネス、元ブラジル代表FWリカルド・グラルといった世界レベルのタレント相手に一歩も退かず完封した。
この試合にサッカーファンからは、「お見事。勝つべくして勝ったな」「今年はACLチャンピオンになれるな!」「最高だぁ。WE ARE REDS!」「ジャクソン・マルティネス、キープ力やトラップはレベルが違ったけど、個人技でどうにかしろってタイプじゃないから広州じゃ苦しいな」などの声が寄せられている。
浦和のミハイロ・ペトロヴィッチ監督は試合後、「自信過剰であると思われるかもしれないが、今日のようなゲームは選手たちが自信をもって戦えば、勝敗は別として、バルセロナやバイエルン・ミュンヘンであっても、それなりの内容でプレーできることは間違いない」と話し、相手のビッグネームに萎縮しなければ世界レベルでも戦えると自信をのぞかせた。
同日の試合でシドニーFC(オーストラリア)が浦項スティーラーズ(韓国)に勝ったため、浦和は勝ち点7で2位に浮上。グループステージ突破に前進した。
[試合結果] 浦和レッズ 1-0(前半0-0) 広州恒大 得点者:52分 武藤雄樹 入場者数:30,282人[19:30・埼玉スタジアム] #urawareds #ACL2016 pic.twitter.com/yostkJq7N1
— 浦和レッズオフィシャル (@REDSOFFICIAL) 2016年4月5日