身長159cmと女子ラグビー選手の中では小柄な方だが、サクラセブンズではナンバーワンの快足だ。東京のRugirl-7(ラガールセブン)に所属している。
---:ラグビーを始めたきっかけは何ですか?
山口真理恵選手(以下、敬称略):小学生の時に近くの公園で友だちといたら、おじさんから「一緒に遊ぼうよ!」とタグラグビー(※1)に誘われて。そのタグラグビーがきっかけで、中学生で本格的にラグビーを始めました。
※1:危険性のあるタックルの代わりに、ベルトに付けた左右どちらかのタグを取る初心者向けのラグビー。
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女子7人制ラグビーアジア予選
---:そのおじさんというのは、元ラグビー選手ですか?
山口:実は、女子日本代表のチームメート鈴木陽子選手のお父さん(鈴木雅夫氏/専修大学ラグビー部OB)でした。彼女も、同じ代表の鈴木彩香選手も(自分と)小中学校が一緒の幼なじみで、もう子どもの頃からずっと一緒にラグビーをやってます。
---:50m6.6秒の快足と聞きましたが、子どもの頃から足は速かったのですか?
山口:記憶はあまりないんですけど、そうらしいですねぇ…。
---:(一同笑)
山口:走るのは別に嫌いじゃなかったのですが、ただ走るのは何か好きじゃなくて(笑)。陸上競技は(中学の部活で)やっていましたが、ラグビーみたいに動きの中で走るのが好きなんですよね。陸上部もラグビーの基礎体力をつけるために入りました。
---:高校卒業後はオーストラリアに留学。その目的は?
山口:やっぱりラグビーの本場というか、2009年ワールドカップのセブンズで優勝している国なので、そこでラグビーをやりたいなという気持ちがありました。それまでは海外のラグビーを遠征先でしか感じたことがなかったので。
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山口真理恵選手
---:帰国後は、会社員と選手の"兼業"をしていたそうですが、経緯を教えてください。
山口:ラグビーをしながら、お仕事ができるところを探していて。かつ環境もよかったので(会社自体が女子7人制ラグビーチームを支援している)、購買戦略研究所(※2)という会社で働かせてもらいました。
※2:所属するRugirl-7は購買戦略研究所内に事務局がある。
---:そこではどんな仕事を?
山口:最初は営業のアシスタントをしていたのですが、途中から広報に異動しました。時には、自分への取材依頼をさばいたりとか。「ハイ、私です!」みたいな(笑)。
※ ※ ※
●7人制ラグビー・山口真理恵選手に聞く
その1 「サクラセブンズ」でリオ五輪へ
その2 日本代表として「もっと世界と戦いたい」