マンチェスター・ユナイテッドやアーセナルで活躍した、元フランス代表ミカエル・シルヴェストルが、メディアの取材に気になる発言をしている。シルヴェストルは、「今のプレミアリーグに圧倒的なFWは存在しない」というのだ。
シルヴェストルの発言は、特にフランス人FWに対して向けられている。アーセナルのオリヴィエ・ジルーは、クラブの歴史上3番目の速さでリーグ50得点を記録した。それでもシルヴェストルは、「プレミアリーグの守備を崩せるような、飛び抜けたFWは誰もいないと思う」と話す。
「オリヴィエはティエリのレベルにはない。クオリティもスタイルも違っている。オリヴィエは点を取れる選手だが、ティエリは自分だけでチャンスを生み出す。トッテナム戦で決めたゴールは、自陣内でボールを持ってピッチ全体を駆け抜け決めた。オリヴィエにそれはできないだろう」
シルヴェストルがジルーと比較するのは、圧倒的なスピードとテクニックでアーセナルの前線を引っ張った、元フランス代表FWティエリ・アンリだ。クラブのレジェンドと比較して、ジルーはその域に達してないと言う。
また、シルヴェストルはもうひとつの古巣マンチェスター・ユナイテッドについても同様のことを述べている。アントニー・マーシャルは加入直後こそゴールを量産したが、最近10試合では1得点にとどまっている。
ビッグクラブのファンは、あまり辛抱強くないとシルヴェストルは考えているようだ。
「ユナイテッドのようなクラブは期待される。彼もどこかの時点でプレッシャーを感じ始めるだろう。成長を続けなければならない。そうでなければファンは2試合や3試合得点がないだけで、彼のことを許してくれなくなるはずだ。期待に応えなければならないんだ」
《岩藤健》
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