男子テニスの国別対抗戦デビスカップで、イギリスを79年ぶりの優勝に導いたアンディ・マレー。ワールドグループで同国が挙げた12勝のうち、11勝(シングルス8勝、ダブルス3勝)がマレーによるものだった。
個人ではグランドスラムのタイトルやオリンピック金メダルも獲得しているマレーだが、チーム戦での優勝は格別なものだと話している。
「すごく幸せな気分で誇らしかった。優勝した直後の気持ちは、他のどの大きな大会とも違っていた。他の大会では何よりホッとしたけど、今回はチーム全員を誇らしく思うし、国を代表することも誇らしい」
今大会で兄ジェイミーとの兄弟ダブルスは、イギリスが世界に誇るペアとなった。2012年に行われたロンドン五輪でも、マレー兄弟はダブルスで出場している。だが、そのときの結果は初戦敗退。シングルスで金、混合ダブルスでも銀メダルを獲得したマレーだが、兄と組んで勝てなかったことは今も心残りになっている。
マレーは2016年リオデジャネイロ五輪について、「ロンドン五輪ではあまりいい戦いができなかったけど、今はふたりとも経験を積んでいい選手になっていると思う。次は勝ち進める可能性が十分にある。来年はもう少しふたりで大会に出場して、五輪に備えられるようにしたいね」と話し、兄弟ダブルスでのリベンジを誓った。
《岩藤健》
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