国際サッカー連盟(FIFA)の倫理委員会が、ゼップ・ブラッター会長とミシェル・プラティニ副会長に対し、長期間の職務停止処分とする手続きを始めたと海外メディアが報じている。
2011年にブラッター会長からプラティニ副会長へ、200万スイスフラン(約2億4000万円)の現金が支払われた件について、両名はスイス司法当局の捜査を受けている。FIFAはブラッター会長、プラティニ副会長とも90日間の暫定的な資格停止処分とする発表を行っていた。
ブラッター会長、プラティニ副会長は潔白を主張し、FIFAの上訴委員会に処分の不服申し立てを行っていたが、英国『BBC』によると11月18日に訴えは棄却された。
もし長期職務停止となれば今度は7年程度の期間、サッカーに関わる活動が禁止されると見られる。ブラッター会長、プラティニ副会長とも一貫して無実を主張しているが、この問題は年をまたぎそうだ。
FIFAは2016年2月に次期会長選挙を行う。プラティニ副会長も出馬の意思を表明していたが、倫理委員会がさらなる処分に向け動き出したことで道は閉ざされたとの見方が強い。
《岩藤健》
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