職務停止処分のブラッター会長、プラティニ副会長への2億5000万円支払いは「紳士協定」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

職務停止処分のブラッター会長、プラティニ副会長への2億5000万円支払いは「紳士協定」

スポーツ 短信
FIFAブラッター会長(2015年7月20日)(c)Getty Images
  • FIFAブラッター会長(2015年7月20日)(c)Getty Images
  • 欧州サッカー連盟のミシェル・プラティニ会長 参考画像(2015年7月25日)
国際サッカー連盟(FIFA)倫理委員会から、90日間の職務停止処分を受けているゼップ・ブラッター会長が10月16日、スイスのテレビ局が行ったインタビューに応じた。

問題となっているのは2011年、ブラッター会長から、プラティニ副会長へ200万スイスフラン(約2億5000万円)が支払われいてた件だ。これまで両氏は支払い理由について、「プラティニ副会長が、ブラッター会長のテクニカルアドバイザーを務めたため」としてきた。

だがFIFA倫理委員会はブラッター会長とプラティニ副会長の間に、高額の支払いを約束する契約書が見つからなかったこと、1999年から2002年まで務めたアドバイザー料が9年越しで支払われたことなどを疑問視した。この点についてブラッター会長は、プラティニ副会長への支払いは「互いの信頼関係の上に成立した、紳士協定だった」としている。

不正疑惑は2016年2月に行われる予定の次期FIFA会長選にも影響を与えそうだ。ヨーロッパサッカー連盟(UEFA)会長でもあるプラティニ副会長は、次期会長選での当選に向けヨーロッパ各連盟の支持を取りまとめてきた。だが、ここにきてイングランドサッカー協会(FA)から支持を保留したいとの声が出ている。

FAは「新たな情報を得た」としており、その内容によってはさらなる離反者が出ることは避けられない。

《岩藤健》

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