国際サッカー連盟(FIFA)倫理委員会から90日間の職務停止処分を科されたゼップ・ブラッター会長が、FIFA上訴委員会に処分は不当だとして異議申し立てを行った。
ブラッター会長にはFIFAへの背任行為や、ミシェル・プラティニ副会長との間に不透明な金銭の受け渡しがあったなど、複数の疑惑が持ち上がっている。一貫してブラッター会長は疑惑を否定しているが、FIFA倫理委員会は暫定的な職務停止処分を決めた。
英国BBCは関係者の言葉として、「会長は上訴委員会に申し立てをした。無罪が証明されると確信している」とのコメントを伝えている。
ブラッター会長と同様に90日間の職務停止処分を科された、プラティニ副会長も上訴委員会に申し立てをしたと報じられている。
また2018年、2022年のW杯招致で倫理規定違反があったとされる鄭夢準(チョン・モンジュン)元副会長も、「6年間の資格停止処分というのは、ブラッター会長らと比較しても不平等だ。会長選への出馬を妨害する謀略だ」としてスポーツ仲裁裁判所(CAS)への提訴も視野に入れているとした。
《岩藤健》
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