世界反ドーピング機関(WADA)の第三者委員会が、ロシアの陸上界では組織ぐるみのドーピングが行われているとの調査報告を発表した。委員会は2016年リオ五輪にロシアを出場させないよう勧告している。
2014年12月にドイツのメディアが「ロシア陸上界では、組織的なドーピングが蔓延している」と報じたことを受け発足された委員会。約10カ月にわたる調査の結果は『クロ』だった。ロシアでは組織的な検査逃れが行われていたと結論づけている。
こうした報告を受け国際オリンピック委員会(IOC)は、国際陸上競技連盟(IAAF)のラミン・ディアク前会長に対し11月10日、IOC名誉委員資格の暫定停止処分を発表した。IAAFで16年という長期政権を築いたディアク氏には、ドーピング検査の陽性反応を隠蔽する見返りに賄賂を受け取っていた容疑がかけられている。
フランス司法当局の捜査を受けたディアク氏は、11日にIOC名誉委員を辞任した。
《岩藤健》
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