10月21日にモスクワで世界オリンピアンズ・フォーラムが開催され、アテネ五輪男子ハンマー投げ金メダリストの室伏広治が出席した。室伏は会場で記者から「2016年のリオ五輪には参加するのか」と質問を受けた。
---:来年のリオ五輪には出場する?
室伏広治選手:とても難しい質問ですね。もし参加できるなら出場したい。しかし私自身の役割も少しずつ変わってきている。いま一番重要なのは、すべての五輪・パラリンピック選手たちに2020年東京で最高の舞台を整えること。それがいまの私にとって最も大切なことです。
オリンピックと世界陸上で通算5個のメダルを獲得した室伏。だが2015年は日本選手権と世界陸上北京大会を欠場している。41歳の室伏には引退説もささやかれるが本人は明言していない。
ただ今回の発言から、室伏の中では競技選手としてリオ五輪を目指すより、組織委員会理事として東京五輪・パラリンピックを成功させることのほうに関心が移っている様子も垣間見えた。引き続き室伏の去就が注目される。
《岩藤健》
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