メガネメーカーのジェイアイエヌ(JINS)は、センシングアイウエア「JINS MEME(ジンズミーム)」を11月5日に国内で発売する予定であることを発表した。価格は、カジュアルなウエリントンタイプが3万9000円、スポーツタイプが1万9000円ともに税別としている。
14日、都内で発表会見が行われた。
スポーツ特化型のジンズミームMT。デザイナーの和田智氏が監修した、スポーツ愛好家やアスリート向けのアイウエアだ。
スポーツ科学の観点からみてジンズミームが貢献できる可能性について、発表会には為末大氏が登場し、感想を述べた。
為末氏は「スポーツは、体の中心がどこか、というのが重要です。上下動が安定するということは、前方方向に力を使えるということです」
スポーツ競技者の能力向上には、動きが客観視できるようになったことが大きいという。「ビデオが出た時に、自分を可視化してパフォーマンスが上がりました。トップアスリートだけでなく、一般の方の姿勢保持も、数値化して可視化するということは、今後のスポーツ文化につながっていくのではないかと思います」とした。
さらに為末氏は、怪我防止の視点でもジンズミームの可能性について話す。「選手はオーバートレーニングしがちになってしまうのですが、オーバーか否かをどうやって測るかが課題です。ジンズミームが姿勢の崩れを計測したら、練習をストップするなど、怪我の防止にも役立つのではないかと思います」と語った。
「ジンズミームのスポーツ利用に関しては、ジャイロの話が大きかったのですが、電位が取れるのもとても重要です。先日のラグビーW杯もそうなのですが、良い体、良いメンタルが重要ですよね。ところがメンタルを測る技術ははなかなかないのです。そこで比較的感情が出やすい「表情」から、計測できるのではないでしょうか」
「五郎丸選手のルーティンも話題ですよね。これもメンタルに関しては実際に数字がないのですが、どういう数字が出ているか可視化できれば、メンタルのパフォーマンスもあげられると思いますね」と分析した。
《編集部》
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