国際サッカー連盟(FIFA)とヨーロッパサッカー連盟(UEFA)の会長が、不透明な金銭の受け渡しにより同時に90日間の停職処分を受けるという、サッカー界にとって苦難の1週間が過ぎた。
騒動の中で注目を集めるのが、アンヘル・マリア・ビジャールだ。スペインサッカー連盟の会長を務めるビジャールは、ミシェル・プラティニUEFA会長の不在中、代わりを務めると予想されている。
FIFAとUEFAの幹部でもあるビジャールは、1988年にスペイン連盟会長となり6度にわたって再選を果たしてきた。在任中にスペインはバルセロナ五輪で金メダルを獲得し、2度のEURO制覇とW杯制覇も果たしている。
だが代表チームの大成功とは裏腹に、ビジャール体制を批判する声も多い。スペイン連盟は独裁体制であり、あらゆる面で時代遅れだと批判するのはミゲル・アンヘル・ガラン。
「過去28年間を振り返ってみれば、あらゆる面で独裁体制だった。ビジャールの本性が暴かれるのは時間の問題だ」
プラティニ会長不在の間、果たしてビジャールがUEFAをどのように導いていくか注目される。
《岩藤健》
page top