今回は川野さんの所属するネットボールチーム「WLS Netball」の練習会に参加しました。WLS Netballは東京海洋大学を活動拠点に、体験会も実施しています。
まずは川野さんに、基本的な動作、移動範囲、ステップなどを教えてもらいました。「ボールを持ってから3歩目が床に着地してはいけない」「相手がボールをもったら90cm以上離れなければならない」の2つのルールさえ徹底すれば、なんとか試合もできそうです。
オビナタは、ネットボールをやるからには点を取りたかったので、シュート練習をひたすら繰り返しました。
しかし、シュートが難しい…!

シュート練習をするオビナタ
シュートに向かうまではなんとかなるのですが、なかなか入りません。バスケットのようにゴールの背面にある板「バックボード」が存在しないので、どのあたりに打ったらいいのか見当がつかないのです。
この日、バスケット経験者が体験会に参加していましたが、「バスケの感覚でいくとなかなか入りませんでした。ネットボールはある程度ゆっくりシュートの時間が与えられるのが戸惑うポイントでした。バスケの癖で、シュートエリアに入ってからはつい焦ってすぐに打ってしまいました。それだとなかなか入らない」と感想を話してくれました。

川野さん、シュートの邪魔しないでください(笑)
接触プレーが少ないので、危険度は本当に少ないと感じました。なおかつ、身体を動かしたい人でも全力で動けます。合計3つのポジションを体験しましたが、「各ポジションの範囲が別々であり、その範囲しか動いてはいけないこと」というルールの奥深さを実感します。
役割が決まっているからこそさまざまなプレーを試合で楽しめ、範囲が決まっているからこそ適度な休憩もとれます。初心者から上級者まで、老若男女、異なるレベルの人が同時に楽しめるスポーツです。

ネットボールのコート
いつものようにヘルメットにGoProを装着して、ネットボールをやってみました。
ネットボールの動きは、高い視点から見ると理解しやすいです。各ポジションが記されたゼッケンを着てプレーします。よく見るとそれぞれ限られた範囲でしか動いていないのがわかります(カラーテープで区間分けされている)。
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CYCLE編集部 オビナタ (@cyclecycle) 2015, 8月 31
オビナタはなんとか得点しようとシュートを打ちまくりました。サッカー経験者のオビナタですが、どうしても対人スポーツをやっていた人間はゴール前になると焦ってしまうようです。サッカーではフォワードをやっていたオビナタもまた然り。初めのうちは焦ってしまい「ドコ狙ってるの?」といった感じで、見当違いの方向へシュートを放ち続けました。
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CYCLE編集部 オビナタ (@cyclecycle) 2015, 8月 31
しかし、試合を繰り返すうちに少しずつシュートの感覚をつかんできました。自称"調子を尻上がりに上げるプレーヤー"のオビナタ、ついにシュートを決めることができました!ネットボールをやってみた! https://t.co/qrDGMQBdxj
CYCLE-やわらかスポーツ (@cyclestyle_net) 2015, 8月 31
このスポーツ、体育の授業などでも取り上げやすいのではないでしょうか。バスケットからの転向者が比較的多いようです。確かに、フィールド上での細かな動きなどはバスケットに近いものがありそう。しかし、ポジションによって動ける範囲が限られているところや、シュートの感覚がバスケットのそれとは結構違うので、他のスポーツ出身者でも特に問題ないと感じました。現にサッカーをずっと続けてきたオビナタもシュートは外してばかりでしたが、溶け込めました。スポーツが得意ではない人も、自分のできる範囲内でエンジョイできそうです。

ネットボール、楽しかったです!