2015年ツール・ド・フランス、7月22日の第17ステージ。ここまで総合3位につけていたアメリカのティージェイ・バンガーデレン(BMCレーシング)が風邪のためリタイアした。
ツールで過去2度総合5位に入り、初の表彰台を目指していたバンガーデレン。しかし、この日は序盤の上りで集団から遅れ、下りで一時復帰したものの、再び集団から置き去りにされ、リタイアを決断。涙を浮かべて、チームカーの中へと潜り込んだ。
「ツールで表彰台を争っていたのに、次の瞬間はクルマの中に座っている。チームメイトの目を見るのがつらかった。妻に電話し、説明するのがつらかった。感情があふれ出したよ」
バンガーデレンは、第13ステージ後から軽い風邪の症状と戦っていたことを明かした。
「ちょっとした鼻づまりで、大したことではなかった。でも、少しずつ悪くなっていった。休息日(7月21日)には少し発熱と寒気があった。今朝起きたときは、最悪の状態は去って、通常に近づいたと感じていた。でも、外に出ると筋肉にエネルギーが入らなかった。数km走ればよくなるかもと願っていたけど、調子は戻らなかった」
大きな目標を失ったBMCレーシングのジム・オショウィッツGMだが、新たな目標を設定して残りのツールを戦うと語っている。
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