シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さん。「マラソン前の食事」について、グアムマラソンインターナショナル2016に参加するランナーたちに語った。グアムマラソン以外でも役立つアドバイスだ。
マラソンに必要なのは、ゴールまで走り切るエネルギー。前日の食事には、うどん、ご飯、スパゲッティなど「炭水化物を多く摂るように心がけて」と高橋さん。
「私は試合の前日、食べていた食事が決まっていました。オリンピックの時も、世界記録を出した時も、前日はうどんの中にお餅を入れた力うどん。力うどんをおかずにご飯を食べる。当日はお餅をおかずにご飯を食べる」
お餅にうどん、ご飯で「真っ白な食事です」と笑いながら話す。だがこれは高橋さんの場合で、他のトップ選手たちの例も挙げてくれた。
「野口みずき選手はステーキを必ず食べます、前日に。ただ、ご飯も少し多めに食べる。川内優輝選手はカレーを4杯食べます、ちょっと規格外です(笑)。でもカレーを4杯ということはしっかりご飯を食べますから、炭水化物もしっかり摂っている」
個人に適したエネルギー源があると説明。また、レース前のアルコール摂取については、「今日だけはアルコールを少なめにして」と話した。
「アルコールを飲むということは、体の中の水分を使って分解します。ということは水を使う。脱水症状になりやすくなるんです」
飲みたい気持ちを制限することでやる気も出るという。だが、気持ちが高揚してどうしても飲みたい時もあるだろう。そんな時は飲んでも大丈夫だろうか?
「1、2杯ぐらいはOKを出しましょう。ただ、その場合は水を用意して同時に飲むように心がけて」
《五味渕秀行》
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