2015年ツール・ド・フランス、7月17日の第13ステージは距離570m、平均勾配9.7%の上り坂でのスプリントで決着。ベルギーのグレッグ・バンアーベルマート(BMCレーシング)が、この日の優勝候補ペーター・サガン(スロバキア)を抑えきって、ツール初勝利をつかみとった。
BMCレーシングにとっては今大会3勝目。バンアーベルマートは表彰台は多いものの、勝利数が少ないと言われる選手のひとり。今季はクラシックレースのツール・デ・フランドル、パリ~ルーベで3位に終わっていただけに、待望のツール初勝利を喜びつつ、同じ境遇にあるサガンのことも思いやっていた。
「この勝利は僕にとって大きな意味を持つ。特にクラシックで何度もチャンスを逃した後、ついに成功したんだ。ツールにはステージ優勝のために来た。1週目を狙っていたけど、今日のステージを胸に秘めてピレネーで生き残ったんだ」
「ラスト200mで誰かが後ろにいるのに気づいたけど、誰かはわからなかった。サガンだと気づいたときは、抜かないでくれと願ったよ。ラスト100mはとても長かったけど、逃げ切れてうれしい」
「サガンにアドバイスなんてない。僕も彼と同じ問題を抱えているからね。このレベルで勝つのは難しいんだ。唯一のアドバイスは、トライし続けることだよ。僕は年間20勝する選手じゃないけど、つねに6、7勝を狙っている。クラシックがつねに1番の目標だ。今日の勝利は自信になるね」
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