2015年ツール・ド・フランス、7月14日の第10ステージはタルブ~ラ・ピエール・サン・マルタンの167km。ピレネー初日、今大会初の頂上ゴールはイギリスのクリストファー・フルーム(スカイ)がライバルに大差をつけて優勝し、総合成績のリードを大きく広げた。
最後に超級山岳頂上ゴールが待ち受けるこの日、序盤にピエリック・フェドリゴ(ブルターニュ・セシュ)がアタックし、その後ケネス・バンビスレン(コフィディス)が合流。ふたりは最大約14分の大量リードを築く。
メイン集団が徐々にタイム差を削り取る中、残り15.3kmで最後の上りに突入すると逃げはフェドリゴ単独となる。追いかけるメイン集団からはロベルト・ヘーシンク(ロットNLジャンボ)がアタックし、ラスト8kmでフェドリゴをかわす。一方、集団ではスカイのペースアップで多くの選手が遅れ、ビンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ)も脱落する。
その後もスカイのペースアップは続き、ヘーシンクを吸収するとともにアルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ)、ティージェイ・バンガーデレン(BMCレーシング)ら強豪たちも次々と遅れていく。
ラスト6.5kmでマイヨジョーヌのフルームが満を持してアタックすると、追いかけるのはナイロ・キンタナ(モビスター)のみに。しかし、そのキンタナも徐々に引き離され、最後はフルームが大差をつけてツール通算5度目のステージ優勝を飾った。
フルームのチームメイト、リッチー・ポートが最後にキンタナをかわして59秒差の2位に入り、スカイはワンツーフィニッシュ。キンタナは1分04秒差の3位、他のライバルたちも多くのタイムを失った。
この結果、フルームはマイヨジョーヌを危なげなく守り、総合2位バンガーデレンに2分52秒、3位キンタナに3分09秒、6位コンタドールに4分04秒、10位ニーバリに6分57秒の大差をつけた。
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