2015年ツール・ド・フランスが、7月4日にオランダ・ユトレヒトで開幕。第1ステージは13.8kmの個人タイムトライアルで争われ、オーストラリアのローハン・デニス(BMCレーシング)がツール史上最速の平均速度を記録し、自身初のステージ優勝とマイヨジョーヌを獲得した。
平坦だが、テクニカルなコーナーが多いコースで争われたこの日の個人TT。198選手中38人目と序盤にスタートしたデニスが、初めて15分を切る14分56秒をマークし、暫定トップに立つ。
後半に入り、地元オランダの優勝候補トム・ドゥムラン(ジャイアント・アルペシン)は8秒遅れ、元TT世界王者の2人、トニー・マルティン(エティックス・クイックステップ)は5秒遅れ、ファビアン・カンチェラーラ(トレックファクトリーレーシング)は6秒遅れでフィニッシュし、デニスのタイムに届かない。
この結果、デニスがツールの個人TT史上最速の平均スピード55.446km/hで自身初のステージ優勝を獲得し、オランダ国王からマイヨジョーヌを受け取った。
注目の総合優勝候補4強の中では、2連覇を狙うビンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ)が15分39秒と最も好タイム。クリストファー・フルーム(チームスカイ)が7秒遅れ、アルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ)が15秒遅れ、序盤に出走したナイロ・キンタナ(モビスター)が18秒遅れで続いた。
その他の総合での注目選手の中では、地元オランダのウィルコ・ケルデルマン(ロットNLジャンボ)をはじめ、リゴベルト・ウラン(エティックス・クイックステップ)、ティボー・ピノ(FDJ)らが4強を上回るタイムを叩き出し、アドバンテージを得ている。
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