【Next Stars】物心ついたときには金メダリストを目指していた…トランポリン外村哲也選手 2ページ目 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【Next Stars】物心ついたときには金メダリストを目指していた…トランポリン外村哲也選手

オピニオン ボイス
トランポリン 外村哲也選手
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---:トランポリンの魅力とは?

外村:初めは自分はできなかったので、見て魅力を感じたんです。体操競技と比べて滞空時間が長い。高いジャンプを使って1回宙返りをするのでも、簡単な技をするとゆっくり見えるし「いっぱい回ったほうがすごいじゃん」と多くの人は思うかもしれない。

ですが、私は1回宙返りなのにすごいと思わせる優雅さであったり、ゆっくり動いて自分の演技はこうだと見せられる大きな演技の魅力に取りつかれました。小学校の時に見せてもらった技のダイナミックさにも魅力を感じました。

---:体操と比較すると、自分の力だけではそんな動きはできないですよね?

外村:はい、自分のやる体操と比べてるところはあったかもしれないですね。

---:トランポリンを使うことで、より動きがダイナミックになる?

外村:そうですね。もちろん練習をしていく中で、体操の練習も平行してやるわけです。ただ、やっている楽しさも体操と比べちゃう。きちっと高さを取って技をかけることのできるトランポリンのほうがいろんなことに挑戦できる。やりたいと思ったことが次々にできていく。自分の成長が見えるのがすごく楽しくて。どんどんいろんな技に挑戦しようというのがクラブの色でもあったのですが。

---:環境としても良かった?

外村:そうですね、当時の自分と、そこのクラブの環境がすごく良くて。



■トランポリンの勝敗はどこで決める?

---:競技としてどんなところで優劣や勝敗を決めるのですか?

外村:個人種目で説明をします。基本的にはどの種目でもそうですが、ジャンプをして採点が始まるのは宙返りが始まったところからです。宙返りを始めてから、連続して10個の技をつなげないといけない。10個終わったら、最後にピタッと着地。全部トランポリンの上で続けないといけません。途中ではみ出たりしたらその時点で終わり。シビアな競技ですが、基本的には10個の技をやる。これがトランポリンのルールです。

ポイントは点数なんですが、いっぱい回れば回るほど高くなる。これは難度点といわれる技の難しさですね。回っても点数は稼げるし、ひねっても点数は稼げる。当然、回ってひねって、と組み合わせたほうが点数が高いです。技の数が10個と制限があるので、いかに10個の中でいっぱい回れるかという点がポイントになってきます。

もうひとつが演技点と呼ばれるもので、簡単に言うと技の精度です。トランポリンは真ん中に十字が付いて、「ここが真ん中ですよ」という印があります。その外側にも赤い線で四角があって、「ここの中だったら動いたりしても減点は取りませんよ」というジャンピングゾーンと呼ばれる場所がある。ここからはみ出すと減点されてしまいます。他にも、クルクル回っている中で、体を伸ばしてきれいな姿勢を見せなければいけないところで、ちょっと足が曲がったら減点など。きれいさを評価するのが演技点です。

さらに、ここ4年くらいの話ですが、これに高さを点数にしようと新たに加わりました。「タイム・オブ・フライト」、日本語で「跳躍時間点」という言葉になっています。要は滞空時間が何秒あるか正確に測り、評価していくものです。以上の3つ、難度点、演技点、高さ点の合計で優劣をつけます。難度点は正確に何回、回ったかで点数が決まります。高さ点も機械で測り小数点第3位まで決めます。ただ、演技点は人が付けるので、少しネックだったりもしますね。

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《編集部》

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