2015年ジロ・デ・イタリア、5月28日の第18ステージ。マリアローザのアルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ)は1級山岳の上りでアタックし、ライバルのアスタナ勢に対するリードをさらに1分以上拡大した。
2日前の第16ステージではコンタドールがパンクしたときに、アスタナが集団のスピードを上げ、コンタドールが追い上げを強いられる場面があった。
しかし、この日は総合2位のミケル・ランダ(アスタナ)が落車に阻まれて遅れたときにティンコフ・サクソが加速し、リードを広げた。
さらにコンタドールは上りでアタックし、追いついてきたライダー・ヘシェダル(キャノンデール・ガーミン)とともに逃げる。ライバルのランダ、ファビオ・アール(アスタナ)らに対してこの日だけで1分13秒のタイムを稼いだ。
しかし、コンタドールはトラブルで遅れたランダに対するリベンジを否定した。
「今日は多少違った。集団先頭で上りのふもとに入るのが重要だったから、僕たちは先頭で頑張っていた。最大2選手分のスペースしかなかったからね。後方ではエネルギーを温存できるけど、差が開いたりクラッシュする危険は大きい。僕たちはエネルギーを使うことにしたんだ」
「上りのふもとでは、ファビオ(アール)が脚の調子が悪そうな顔をしていた。その間に、このレース中初めてランダは後ろに取り残された。最終的にいい判断だったね。総合でタイムを稼げてうれしいよ」
「最後の上りの後は、タイムトライアルだったから疲れたよ。毎日が厳しいレースだ。明日、その次の日がどうなるか見守るよ」
《》
page top