坂本:自分はラグビー部の担当なのですが、簡単なことだけ質問しても、簡単な答えしか返ってこず、面白い取材にならなかったことがありました。そういった経験から、ルールをしっかりと細かいところまで勉強して、質問の時はより具体的に、細かいところをうかがっていくようにしました。
「こういうプレーが試合中にありましたが、周りの状況はこうでした。あのプレーはやはりこういう意図で行ったのでしょうか?」というようにです。そうすると選手は、「そうじゃないんだ。あのプレーは実はこういう理由があって、こういう意図で行ったんだよ」と詳しくコメントしてくれることが分かりました。そういった部分はずっと意識しています。
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明大スポーツ新聞部、取材中のひとコマ
---:「ラグビー知ってるよ」的な雰囲気を出すことが大切なんですね。この部活を続けてきた中で、得られたことはありますか?
坂本:キツいこと、面倒なことがあったり、部員と意見がぶつかることなかで、人間関係が複雑になっていくこともあります。そういった中で、部活がひとつになっていく過程というのは、自分に「みんながひとつになること」の難しさや大切さを教えてくれました。
---:文化的でテクニック的なものより、みんなで何かをする素晴らしさといった、まさに「チームスポーツ」を通して得られるようなことを体験しているのですね。
■編集後記
皆さんの出身校に「スポーツ新聞部」はありましたか?もしあったとしても「何をやっているのかよくわからない」というのが正直な感想ではないでしょうか。私がそうでした。
明治大学のキャンパスを訪れると、新聞を無料で配り続ける学生スポーツ新聞部に出会えます。そんな彼らを見かけたら、新聞をもらって記事を楽しみ、そして新聞を作り上げる労力を想像して、新聞を読んでみてはどうでしょうか。
彼らは次の休日も、同じ大学の仲間たちを追い続けます。
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